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「レイプカルチャー」の始まり…軽い気持ちの接触行為から

10/8(日) 10:00配信

The Telegraph

【記者:CHRIS HEMMINGS】
 現代社会に広くまん延している「レイプカルチャー」への激しい反発がここ数年、高まりをみせている。当然のことながら、女性たちは、言葉によるものや身体的なものを含め、性的虐待・暴行の対象となることにうんざりしている。この問題がいかに日常的なものになっているのか、調査結果などを交えて考えてみる。

「レイプ」は個人に対する卑劣な暴行そのものを指す言葉だが、レイプカルチャーは、ある行為そのものを具体的に指し示すものではない。相手の同意なしに体に触れてもいいと勝手に決めてかかる考え方のことだ。その最たる例は、強引な生殖器のインサート、すなわちレイプとなるが、レイプカルチャーは比較的小さな性的嫌がらせから始まる。しかし、加害者にとってそれが犯罪への入口となる場合もあるのだ。

 性的暴行の罪に問われたある米国人の元受刑者を例に見てみよう。この元受刑者の裁判で証言した女性らは、学内でのパーティーで不用意に接触されたと述べ、この元受刑者が「触りたがり」だったと説明した。

 この元受刑者のように、女性が自身の身体に対して主体性を持つことを公然と否定する男性は少なくない。こうした男性らが女性に触る権利があると考えるのは…そう、単にそうしたいからだ。

 ひどい実態も明らかになっている。ある調査によると、英国の18~24歳の女性の約3分の2は、外出先で飲酒をした際に、「不適切な性的発言や虐待」、「不適切な性的接触」、「不適切で不快な身体への注目や接触」などを含め、なんらかの形での性的な嫌がらせを受けた経験があると回答している。

 調査を行った英慈善団体ドリンクアウェア(Drinkaware)は、この結果について「憂慮すべき」事態と指摘。英国では、外出先で飲酒した際にわいせつな言葉や痴漢行為の被害に遭わない若い女性は3人に1人しかいないという事実に、われわれは皆、がくぜんとすべきだと述べた。

 筆者は以前、スカートめくりや尻をつねるいたずらが英国の多くの学校で罰せられていないと書いたことがあるが、今回の調査結果は、未成年のうちに何らかの対応が取られない限り、こうした行為が成人してからもなくならないことを示すものとなった。

 そして何の罰則もないことを確信している人々は、同じことを繰り返す。

 筆者は最近、まさにこの問題について、女子大学生のグループと話をした。そのうちの1人は、夜間の外出で、不必要に触れられる行為を受けなかったことはほとんどないと嘆いた。

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最終更新:10/12(木) 17:11
The Telegraph