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車内を再現、「国鉄の香り」商品化へ!? 制作者と識者に聞く、そもそもどんなにおい?

10/8(日) 7:10配信

乗りものニュース

鼻をつく独特のにおい?

 国鉄時代の車両における車内のにおいを再現したという、ルームフレグランスが登場。2017年10月3日(火)からインターネット上のクラウドファンディングサービス「Readyfor」にて、支援の返礼品という形で購入を受け付けています。

【画像】「国鉄青モケットクッション」とは

 出品者は合同会社ビイエルテイ(東京都港区)代表の高橋 竜さん(※高は正しくは旧字体)。「国鉄スピリットを受け継ぐ」というブランド「COQTEZ」を立ち上げ、その第1弾として、「国鉄の香り」ルームフレグランスと、国鉄車両のシートに見られる青モケットを再現した「国鉄青モケットクッション」を商品化したといいます。

 鉄道をテーマにしたフレグランス商品としては世界初だという「国鉄の香り」。どのようなにおいなのか、高橋さんに聞きました。

――「国鉄の香り」とはどのようなものでしょうか?

 昔の国鉄車両に乗ったときに感じられる、少し鼻をつく、何ともいえない独特のにおいを再現したものです。聞くところによると消毒剤のにおいだそうですが、その正体はわたし自身もよくわかっていません。

 わたしは、かつてブルートレイン「あさかぜ」の最後尾車両として使われ、現在は福岡市東区の貝塚公園に保存されているナハネフ22形客車の修復活動に携わっているのですが、1965(昭和40)年に製造されたこの車両もいまなお、そのにおいが残っています。イベントでこの車両を公開した際には、昔を知る方々が口々にこのにおいを「懐かしい」とおっしゃっていました。ディーゼルカーなどでは軽油のにおいのほうが強いかもしれませんが、昭和30、40年代ころに製造された車両で、通勤電車や電気機関車に牽引された客車では、広く共通するにおいだと思います。

「もっとエグい感じ」 実態のわからないにおい、どう再現?

――具体的に何のにおいかがわからない状態で、どのようにそれを再現したのでしょうか?

 自然由来の製品を手掛けるバリバリー(名古屋市緑区)さんに、フレグランスの製造を依頼しました。しかし、実態のわからない香りを再現するということもあり、2度断られています。そこを何とか……とお願いし、調香師の須山麻衣子さんにリニア・鉄道館(名古屋市港区)で展示されている国鉄時代の特急電車内のにおいを嗅いできてもらい、その香りを作っていただきました。

 最初に届いたサンプルは、ヒノキの香りを思わせるさわやかな感じでした。「もっと臭くてエグい感じです」と再製作をお願いし、後日、より臭くてクセのあるふたつ目のサンプルをいただきました。ふたつのサンプルを持ってナハネフ22形の車内で嗅ぎ比べをしたところ、実際のにおいは、最初にひとつ目のサンプルに近いさわやかな感じがし、後からエグい感じがくる、というものだったのです。このため、両方のサンプルを掛け合わせたような香りを完成版としています。

――そもそもなぜ「国鉄の香り」を作ったのでしょうか?

「国鉄の香り」フレグランスは当初、クラウドファンディングで募ったナハネフ22形客車の修復活動支援において、返礼品のひとつとして作ったものです。新幹線やブルートレインをこの世に生み出した旧国鉄の十河信二(1884~1981)総裁と、島 秀雄(1901~1998)技師長、このおふたりに敬意を表し、わたし自身もこの世にないようなものを返礼としたいという思いがありました。なお、今回は「国鉄の香り」を商品化しクラウドファンディングを行うものですが、売上の一部はナハネフ22形客車の修復基金に拠出します。

――フレグランスはどう使うのでしょうか?

「国鉄青モケットクッション」に吹きかけて嗅いでいただければ、列車のなかにいるかのような感覚になります。あくまでわたしの感想ですが。青モケットクッションでなくても、やはり家具やソファーに吹きかけて楽しんでいただくのがよいと思います。

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