ここから本文です

次世代新幹線N700S、車内はどう進化する? 全席コンセント 沈む座席 変化する荷棚

10/8(日) 14:10配信

乗りものニュース

東海道・山陽新幹線の次世代車両、その車内はこうなる!

乗りものニュース

 JR東海は2017年10月1日(日)、製造中である「N700S」の車体と、その内装モックアップ(実物大模型)を報道陣へ公開。東海道・山陽新幹線の次世代車両、その車内はどう“進化”するのでしょうか。

この記事の画像をもっと見る(41枚)

 なお、内装モックアップにはグリーン車、普通車それぞれ3列分の座席がありますが、最前列は従来車両N700Aの座席で、後ろ2列が新しいN700Sの座席です。

(1)停車駅接近で明るくなる!

 N700Sは停車駅に接近すると、荷棚の照度が上昇。乗客が降りるとき、そこへ目を向かせて忘れ物を防止するためです。車内の照明も、N700系は天井中央にありましたが、N700Sは左右2列にすることで、車内全体の明るさが均一になるようにしたといいます。

(2)全席にコンセント!

 現在のN700系でコンセントがあるのは、グリーン車と普通車の窓側などのみでしたが、N700Sはすべての座席に用意されます。肘掛けに設置することで、座席を回転して向かい合わせにしても使えるようにした、また、通路側の人がコンセントを使っていても窓側の人が通路へ出やすいようにしたそうです。

(3)個室に近い雰囲気も?

 グリーン車は、側面を大型パネルで荷棚まで一体化。「包まれ感」や「個別感」の演出を狙っているそうです。普通車も、荷棚は別ですが近い構造をしています。

 また、グリーン車の座席にある読書灯は照射範囲が新聞一面ほどに広がるほか、フットレストの大型化(幅+25%)、足元スペースの拡大(+15%)も図られました。

(4)車内テロップ 表現力アップ

 客室ドア上の案内表示器に、LEDにかわってフルカラー液晶を採用。精細で、いろいろな映しかたが可能になったそうです。サイズも50%アップし、視認性も向上しているとのこと。

(5)どこから吹いているか分からない風?

 空調の吹出口を、側面パネルの隙間に。これによって吹出口が広くなり、室内温度の均一化を実現したそうです。これまでの車両にあった個別の吹出口は廃止されます。

(6)グリーン車「唯一の課題」克服!

 従来のグリーン車座席は、リクライニング時にひざが浮いたり、大腿部に圧迫感をおぼえたりすることがありました。そこで、くるぶしを中心に座席が沈み込むよう変更。「グリーン車で唯一の課題」を改善したそうです。

(7)普通車がグリーン車に近い座り心地!?

 N700Sでは、普通車の座面がリクライニングにあわせて沈み込むようになりました。これにより、「グリーン車に近い座り心地」を実現したといいます。座面を金属バネから布バネに変更し、軽量化したことで、この座席を製作できたそうです。

※ ※ ※

 ちなみにN700Sは、「軽量化」が大きなポイントです。それで電源を搭載できるようになり、全席コンセントを実現したといいます。N700Sは2018年3月に「確認試験車」が完成し、量産車による営業運転の開始は2020年度の予定です。

恵 知仁(鉄道ライター)

最終更新:11/11(土) 20:25
乗りものニュース