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まだ20代なのに…歯周病になるの? 発見遅れやすく抜歯が必要になることも 歯科医に聞く

10/9(月) 6:01配信

西日本新聞

 歯磨きすると歯茎から血が出ます。歯医者さんからは「歯周病」と言われました。まだ20代なのに、この年でも歯周病になるものですか。詳しく教えてください。

⇒【イラスト】歯周病の進行と症状

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。日本臨床歯周病学会の指導医、「吉田しげる歯科」(福岡市博多区)の吉田茂院長(50)に伺いました。

▼Q 若くても歯周病になる人は多いのですか?

 ▼A 10代や20代でもリスクはあります。歯周病は確かに中高年に多いのですが、厚生労働省が昨年行った調査では、歯周病が疑われる人の割合は15~24歳で17・6%、25~34歳で32・4%でした。

 歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

 歯磨きを怠って細菌が増えると歯茎(歯肉)から出血したり、赤く腫れ上がったりする歯肉炎になります。

 これが悪化すると、歯と歯茎の間の溝から感染が奥に進み、溝が深くなります。これを歯周ポケットと言います。ポケットが深くなりさらに菌が増えると、ついには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてしまいます。これが歯周炎です。若い人は歯肉炎や、軽度の歯周炎が多いです。

▼Q 細菌とはどんな菌ですか?

 ▼A 磨き残した歯垢(しこう)に含まれている歯周病菌です。歯垢には1ミリグラムに約10億の細菌が含まれていると考えられています。歯周病菌は誰でも体の中に持っていますが、忙しい生活が続き歯磨きを怠るようになるとこれが増殖し、虫歯や歯周病を引き起こすのです。

▼Q 症状は進行するのですか?

 ▼A 放っておけばどんどん進行します。初期の段階で治療ができれば元通りの歯茎になりますが、歯槽骨は溶けると元に戻りません。歯がぐらぐらするようになり、最後は抜歯が必要になってしまいます。

 若い人は歯周病に対する危機感がないため、発見が遅れやすいのが問題です。10代など若い世代では、まれに「若年性歯周炎(侵襲性歯周炎)」を発症することがあり、この場合は通常より進行のスピードが早いので特に注意が必要です。

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最終更新:10/9(月) 6:01
西日本新聞

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