ここから本文です

憧れの「日本の美大」で中国人留学生が驚いたこと…「バイトが文化に」 あえて読まなかった「ハチクロ」

10/11(水) 7:00配信

withnews

 最近、中国からも注目されている日本の美大。中国の名門美大を卒業し、憧れだった日本の美大に留学を果たした女性がいます。日本でも、少し変わった存在として見られがちな美大生。果たして、中国人からはどのように見えたのでしょうか? 「中国ではおばさんが美術館に行かない」という日中のアートを巡る違いについて、話を聞きました。

【画像】「一時はコスプレにも…」念願の女子美大に留学した李芸さん

中国の名門美大を卒業

 話を聞いたのは、女子美術大学に留学した李芸(リー・イー)さん(湖南省出身、30歳)です。

 李さんは女子美大の修士課程を出た後、女子美の付属美術館で勤務し、現在は都内のギャラリーで働いています。

 もともと、李さんは中国の名門美大・広州美術学院を卒業しています。そんな李さんが日本への留学を決意したのは学部生の時でした。

 「空間デザインに興味を持っていた時、広州美術学院で女子美大の教授の講演を聞きました。教授の話に感銘を受けて留学を決意しました」と振り返ります。

「日本の美大、かなり自由な発想」

 李さんは、日本の美大のどこに魅力を感じたのでしょう?

 「中国の教育はまだ伝統的というか、先生が学生に教え込む形がメインです。それに比べて、日本のメディア芸術領域は先進的です。デザイン空間に関して自由で無限の可能性を感じ、留学を決意しました」

 「実際に日本で勉強して、新しい技術をデザインに取り込むことができました」と言う李さん。

 修士課程の卒業作品には、センサーで人の感覚を捕捉し、表現する技術を応用した作品を手がけました。

 「『アバター』を使った表現など、かなり自由な発想ができました。中国にいた当時は考えられませんでした」

日本のサブカル「多様さ」が魅力

 李さんは、高校生の時から日本の漫画を読むようになり、アニメもよく見ていたそうです。一時はコスプレにも憧れたそうです。

 「漫画やアニメで日本の文化に触れていたので、実際に日本に来てからの生活も、大部分は馴染みがあるものでした」と話します。

 日本でできた欧米人の友人の中には、日本の漫画やガンダムが大好きな人が多いそうです。

 「一緒にカラオケに行った時、スウェーデン出身の友人はガンダムのテーマ曲をすべて制覇しました。さすがに、その場にいたみんなは驚きましたね……」

 中国で日本文化に慣れ親しみ、日本でアートを専門的に学んだ李さん。日本のサブカルチャーが世界で人気な理由については「ジャンルが多く、多様な世界観を表現しているから」と分析します。

 「そんな多様さが、国境を越え、人々の心をつかんでいるのでしょう」

1/3ページ

最終更新:10/12(木) 11:20
withnews