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NAS向け12TB HDDが税込み6万円弱の価格で登場

10/10(火) 22:33配信

ITmedia PC USER

 先週はストレージ関連の新製品が目立っていた。HDDの注目株はSeagateのNAS向けシリーズ「IronWolf」と「IronWolf PRO」。いずれも最大容量の12TBモデルが追加され、複数のショップの店頭に並んでいる。税込み価格は6万円弱と6万5000円弱だ。

9月初旬に登場した初の12TB HDD「Ultrastar He12 HUH721212ALE600」

 12TB HDDは9月初旬にHGSTからサーバー向けの「Ultrastar He12 HUH721212ALE600」が登場し、Seagateからも同月中にエンタープライズ向けモデルが出荷されてるが、コンシューマーも対象となるNAS向けは今回が初となる。

 IronWolf 12TBモデルは最大210MB/sの転送レートを持つMTBF100万時間のHDDで、メーカー保証期間は3年。上位のIronWolf PROは最大250MB/sで、MTBFは120万時間。メーカー保証は5年となる。

 入荷したTSUKUMO eX.は「法人向けから個人向けへという流れに乗った新製品といえそうですね。価格もとりわけ高かったり安かったりするわけでもないので、大容量が必要な人にじわじわ売れていく感じになるでしょう」と話していた。

 法人向けが先行するのは大容量HDDに限らない。9月末には、インテルからサーバ向けとして375GBのPCIe SSD「SSDPED1K375GA01」が売り出されている。高速ランダムアクセスと高耐久を備えたフラッシュ「3D XPoint」を採用したストレージで、税込み価格は19万5000円前後となる。

 「いまはデータはローカルではなくクラウド、つまり企業側に集まる流れになっているので、個人よりも企業がより大容量で高速なストレージを求める傾向はますます顕著になっています。そういう視点で企業向けストレージをウォッチしていると面白いですね」(TSUKUMO eX.)

●ASUSTeKから最高128Gbps対応の超高速ストレージカードが登場

 一方で、超高速なストレージ環境を自作できるカードも登場している。ASUSTeKのPCIe x16カード「HYPER M.2 X16 CARD」で、価格は税込み6300円弱だ。

 HYPER M.2 X16 CARDは同社のX299マザーのオプションという位置づけの製品で、基板上に4基のM.2(PCIe)スロットを用意している。CPU側の空きレーンでRAIDを構築する技術「Intel VROC(Virtual RAID On CPU)」に対応しており、理論的にはPCIe x16(Gen3)のフル帯域を使った128Gbps転送が可能となる。

 ただし、標準で構築できるのはRAID 0(Intel SSD DC P3608による)のみ。Intel VROCを利用するには、別売りのアップグレードキーが必要になる。Intel製SSDならRAID 0/1/5/10が構築できる「Intel VROC」(税込み1300円前後)と、メーカー問わずRAID 0/1/10が組める「Intel VROC Standard」(同1万3000円弱)、メーカー問わずRAID 0/1/5/10が組める「Intel VROC Premium」(同2万円強)の3種類あり、取り扱い店舗はHYPER M.2 X16 CARDよりも狭くなる。

 本体カードの売れ行きは概ね良好だ。Intel VROCも扱うオリオスペックは「X299と組み合わせば、かなりの高速ストレージが作れるということで注目されています。これから対応環境も充実していくそうですし、楽しみな製品ですね。キーを別売りにしてバリエーションを作る売り方も面白いですね」と話していた。

●「他社からも追って出てきます」――電源周りを強化した「X299 Taichi XE」がデビュー

 X299マザーにもちょっとした動きがあるようだ。

 先週ASRockから登場したのは「X299 Taichi XE」。6月に登場した「X299 Taichi」のマイナーバージョンアップモデルで、主に電源周りを強化しているのが特徴だ。CPU用の8ピン12V電源コネクタが1基から2基に増えたほか、ヒートシンクを大型化している。税込み価格は4万7000円弱で、X299 Taichiの初登場時より2000円強高い。

 入荷したドスパラ パーツ館は「OCする人なら今後はノーマルよりこちらのほうが有利でしょうね。似たような改良を施したマザーが他社からも登場するようなので強化ポイントを見比べてみると面白いかもしれません」と話していた。

 また、他のショップは「10月末にも登場すると言われている最上位の『Core i9-7980XE』を見据えた対応だと思います。最初から見据えて欲しかったですが、まあ、6月前には情報がなかったんじゃないかと思います」とのコメントも聞かれた。

●AverMediaの実況セットやダーマポイントの復刻マウスが店頭に並ぶ

 周辺機器では、AverMediaがゲーム実況用デバイスをパックにした「STREAMING KIT」を数量限定で売り出している。税込み価格は3万9000円弱。同社のHDMIキャプチャーユニット「AVT-C878」と、USB接続のスタンドマイク「AM310」、フルHD(1080p)撮影が可能なWebカメラ「PW310」の3点をまとめたもので、これをパソコンやゲーム機に加えればゲーム実況環境が構築できる。

 パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「単体でそろえるよりも数千円安くなりますし、このジャンルにおいて信頼性の高いメーカーですから、本格的にゲーム実況を始める人にはお勧めできるパックといえますね」と太鼓判を押していた。

 入力デバイスでは、ダーマポイントから4年ぶりの製品が登場している。USB接続の「タクティカルマウス37」で、税込み価格は6000円前後だ。

 ダーマポイントは2007年に設立した日本発のゲーミングデバイスメーカーで、2013年秋に製品開発の主力メンバーが抜けてからは長らく休業状態となっていた(※参考:「いままでどこに眠っていたんだろうと」――ダーマポイント製品が超特価!)。そこから再始動した第一弾がこのマウスで、基本的な仕様は2012年12月に登場した同型番のマウス(DRTCM37)を踏襲している。

 パソコンSHOPアークは「DRTCM37の金型もない状態から作り直したみたいです。実機をみて懐かしむ人も少なからずいるんじゃないでしょうか。今後の展開が楽しみです」と話していた。

 一方、「復活はうれしいですが、性能やデザインが休業前のままで、ちょっと時代に追いついていない印象を受けます。懐古主義ではなく、2017年のダーマポイントが早くみたいですね」といった声も聞いた。

最終更新:10/10(火) 22:33
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