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映し出されたスポーツの原風景 車椅子ソフトボール

10/10(火) 9:00配信

カンパラプレス

 10月7、8日、東京で初めて車椅子ソフトボールの大会が開催された。「中外製薬2017車椅子ソフトボール大会in東京」(東京臨海広域防災公園特設会場)だ。参加したのは、東京、埼玉、神奈川、群馬、東海、関西、広島、九州からの10チームに加えて、海外からはアメリカ代表チームが参戦。計11チームが、3つのディビジョンに分かれて熱戦が繰り広げられた。障害のある人たちだけで行ってきた「障がい者スポーツ」として長い歴史を刻んできた発祥の地・米国とは異なり、日本では「障がいの有無にかかわりなく誰でも参加することができるスポーツ」として、独自の発展ルートを開拓してきた車椅子ソフト。だからこそ、きっかけや競技への思いは実にさまざまで、会場にはダイバーシティの世界が広がっていた。

ゼミ生の熱心な広報活動による広がり

 2013年から毎年7月に北海道で開催されている「全日本車椅子ソフトボール選手権大会」。今年、念願の「日本一の座」に輝いたのが、「北九州シルバーウィングス」のもう一つのチーム「九州選抜」だ。今回の東京大会では、米国代表にこそかなわなかったものの、それでも国内屈指の強豪としての実力を存分に示した。

 北九州は、北九州市立大学を母体としてチームが結成され、指揮官であり、同大硬式野球部コーチでもある山本浩二監督のゼミ生たちが中心となって活動している。当初はゼミ生で構成され、チームには障がいのある選手が皆無に等しかった。しかし、それでは「本末転倒」とばかりに、ゼミ生たちが立ち上がり、地元の施設や障がい者スポーツの他競技の大会を訪れたり、SNSで情報を発信するなど、認知拡大を図ってきた。

 その地道な活動によってチーム入りをし、今や戦力として欠かすことのできない選手たちも少なくない。もともと車いすテニスをしていたという世良高志、佐藤春樹、平田眞一の3人はその代表例だ。聞けば、ゼミ生は何度もテニスの大会に足を運び、熱心に話しかけてきたという。北九州からはるばる広島で開催の大会にまで行っていたというのだから、その真剣さは本物だ。

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最終更新:10/10(火) 19:14
カンパラプレス

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