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日本初、南砺市がアニメの都市と姉妹提携

10/11(水) 8:10配信

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 南砺市は9日、市内の風景や街並みをモデルにしたアニメ「サクラクエスト」の架空都市「間野山(まのやま)市」と姉妹都市提携を結んだ。自治体がアニメの架空都市と提携を結ぶのは日本初とみられる。提携の一環として、ファンや市民らの協力を受けながら、桜の再生に取り組むプロジェクトを来春から実施。「リアル」と「アニメ」を融合させた前例のない試みで、地域活性化への波及効果を狙う。

 サクラクエストは南砺市のアニメ制作会社ピー・エー・ワークスが制作し、ことし4月から9月までテレビ放映された。東京で就職活動がうまくいかなかった主人公の女性が、間野山市の観光大使としてまちを盛り上げようと奮闘する1年間を描いた。南砺市を思わせる風景も話題を集め、城端地域が「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選ばれている。

 調印式が同日、南砺市クリエイタープラザ桜クリエであり、田中幹夫南砺市長と東宝の齊藤雅哉プロデューサーが調印書に署名した。田中市長は「アニメを活用した動きは全国に広がっているが、一つ飛び抜けたまったく新しい地域づくりをしたい」と意欲を示した。市は今後、物産展などを通じた間野山との合同観光PRなどを検討する。

 桜の再生プロジェクトは、城端地域の桜ケ池を彩る約1千本の桜が、長い年月を経て枯れたり傷んだりしていることからピー・エー・ワークスが提案した。「桜ケ池クエスト」と銘打ち、ファンや市民、市の協力を受けながら、市文化財にも指定されているコシノヒガンザクラの名所として整備していく方針。

 基調講演した北海道大観光学高等研究センターの山村高淑教授は、アニメから観光や地域振興について考える「間野山研究会」の設立に向け、準備を進めていることを明らかにした。「アニメをきっかけに肩書きや地域を超え、桜ケ池に集まって議論を交わすネットワークにしたい」と述べた。

 サプライズゲストとして、主人公の声優を務めた七瀬彩夏さんが登場。調印を祝い、間野山市の「龍の唄(うた)」と南砺市の越中五箇山こきりこ唄保存会による「こきりこ」が披露され、会場に詰めかけた大勢のファンを楽しませた。

 アニメと地域活性化について考えるパネルディスカッションもあった。