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【キリンチャレンジC】香川処遇問題に重なるメッシの苦境

10/11(水) 13:03配信

東スポWeb

 10番は生き残れるのか。サッカー日本代表は10日、国際親善試合・キリンチャレンジカップのハイチ戦(日産スタジアム)で3―3と引き分ける大失態を演じた。後半途中から出場の10番、MF香川真司(28=ドルトムント)は、2―3の後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めたものの、そのプレーはニュージーランド戦(6日)に続く低調ぶり。ロシアW杯のメンバー入りへサバイバルレースが始まるなか、ビッグネームの処遇をどうすべきなのか、サッカー界で議論が活発化している。

 格下のハイチ相手に2―0とリードしながらも、追いつかれるまさかの展開。後半14分にピッチに送り出された香川は、トップ下で先発しながら無得点に終わったニュージーランド戦の“追試”を受けた形だが、再び期待外れに終わった。土壇場の同点弾こそあったものの、全体的なインパクトは残せず苦しい立場が続く。

 日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(65)は「このチームにスターはいない。チームがスターだ。私はスターを外す決断をできる」と強調している。2011年1月のアジアカップから10番を背負う「スター」の未来は不透明な状況だが、このまままロシアW杯に向けて代表落選となってしまうのだろうか。

 J1C大阪時代のチームメートで兄貴分として公私ともに親交のある元日本代表FW大久保嘉人(35=FC東京)は弟分の復活を信じて、こう持論を展開した。

「(代表の現状は)かわいそうだよね。ドルトムントでやっているんだから(守備の負担を減らすために)もっとボールを奪える選手をうまく使ってあげればと思う。走ってあっちこっち行かないといけないから、良さが出ない。あいつに預けて周りが動き出せば…。そうやってやればもっとできる。代表はもっと強くなると思う」

 実績と技術力は日本代表でもトップクラスの10番を、同僚たちが戦術や連係面でうまくチームに適合できるように生かすべきとの考えだ。しかも大久保の目には、世界最高のストライカーでアルゼンチン代表のエースFWリオネル・メッシ(30=バルセロナ)と香川の現状が重なって見えている。

「バルセロナの時は、メッシがいればメッシにボールを絶対に預ける。でもアルゼンチン代表はメッシのチームなのに預けない。持ってナンボの選手なのにできないんだから活躍できないよ」。現在のアルゼンチン代表ではメッシが“宝の持ち腐れ”。同代表がW杯南米予選で苦戦したのも、日本代表にとって看過できない状況と言えそうだ。

 こうした見解は大久保だけではない。あるJクラブ監督は現在の不調を認めながらも「(日本に)世界的なビッグネームは彼くらいしかいない。そういう選手がいると相手に脅威を与えられるし、いろいろな策も立てられるという効果も出てくる」と指摘。ロシアW杯を戦う上で「KAGAWA」の存在は必要不可欠だという。

 実際、イレブンにとっても香川の存在感はずぬけている。DF長友佑都(31=インテル)は「ボールを持てているので、試合を落ち着かせることができる存在」。同じドイツ1部でプレーするFW原口元気(26=ヘルタ)も「香川を生かせた? 全然できていない」と話し、その実力を認めている。

 日本代表は11月には欧州遠征でブラジル、ベルギーとの対戦を控える。崖っぷちの香川が世界レベルの真価を発揮できるのか。もちろん、ハリルホジッチ監督の手腕も問われることになる。

最終更新:10/11(水) 13:16
東スポWeb

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