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「政策論議ではなく人格の品評会と思って」プチ鹿島さん

10/11(水) 22:33配信

朝日新聞デジタル

 時事問題について積極的に発信する時事芸人のプチ鹿島さんは、選挙についても独自の視点を持つ。政局も大事、という鹿島さんに衆院選を読み説いてもらった。

【写真】時事芸人のプチ鹿島さん(オフィス北野提供)

 ――今回の解散総選挙をどうみますか。

 「みんな逃げた解散」だと思います。国会の論戦から逃げた感じの方もいるし、沈没しそうな政党から逃げた人も。首長から逃げるかに見えた人もいましたね。

 そもそも二大政党制は、「こってり」と「あっさり」のラーメンの食べ比べができるという制度だったはず。それなのに、「こってりは、もうたくさん」という時期に出てきたのは新しいこってり味でした。有権者は味比べができない、むずがゆさがありますね。

 ――有権者は何に注目すればいいですか。

 一般に「政局より政策論争が大事だ」と言われます。ソーシャルメディアでは意識の高い人を中心に、その傾向は強い。ただ僕は、政局も見とけよ、とずっと主張しています。いまはドロドロの人間ドラマ。誰がどう振る舞うかが分かる千載一遇のチャンスなんですよ。普段、きれいごとを言っていた人の人間性がむき出しになり、本性が見られる。この政局で誰がぶれていないか、どういう発言をするのか、ウソをついていないのかなどが探せる。政策が同じなら、判断要因は「人」しかない。この混沌(こんとん)の中で、誰が筋道を通しているのか、少なくとも、自分の選挙区では見た方がいいですよ。

 政局報道にも注目です。朝日新聞には新党(希望の党)に合流する衆院議員の話として、「『駆け込み寺』になんとか駆け込めた」とのコメントがあった。細かく読むと、報道からもいろいろと味わえる。

 ――有権者がすべきことは。

 情報や政策は直接、自分で見て、吟味すべきだとも言われる。ただ、魚屋さんには魚屋さんの、会社員には会社員の本分があります。出てくる情報や政策をすべて自身で判断というのは大変。だからこそ、代議制で信頼できる議員に議論をしてもらっているんです。「床屋政談」はネガティブにとられますが、それぞれの本分で額に汗して働いた人同士が生活実感に基づいて、「どうも信用できない」「信用できる」などと話し合った結果は、あてになると思います。床屋政談は政策論議ではなく、人格の品評会。真摯(しんし)に国会で議論してくれる人を選ぶためには有効で、今こそ必要です。その代わりが今はソーシャルメディアなんでしょうが、そこでは「白か黒か」のどぎつい応酬になりがち。床屋政談的なものを復活させた方がいいと思う。

朝日新聞社

最終更新:10/13(金) 15:02
朝日新聞デジタル

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