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中生リンゴ新品種 強い甘味 赤色鮮やか 落果少なく高い貯蔵性 青森の種苗会社

10/11(水) 7:01配信

日本農業新聞

 青森市の原田種苗は、リンゴの中生新品種「華宝」を育成した。果皮が鮮やかな濃い赤色で、糖度は15程度。甘味が強く酸味がほとんどない。日持ち性と貯蔵性が高く、冷蔵で年内中は品質を保つという。

 「シナノスイート」の自然交雑実生。1998年に同社の圃場(ほじょう)に種をまき、約6年後に初なりした系統から選抜した。原木は雪害で枯死寸前となったが、同市の間山直浩さん(52)の圃場の開心形「ふじ」に2012年に高接ぎした枝があり、品質などを確認。16年に品種登録を申請した。

 生育初期の樹勢は旺盛で、初なりは500グラム程度の大果になるが、徐々に落ち着き300~350グラム。大きなものは400グラム前後になる。同県での収穫時期は9月中・下旬。爽やかな芳香があり、果肉は硬く食感が良い。同社は「トキ」との詰め合わせを推奨する。

 花芽形成が良く豊産性とみている。落果が少なく、落果防止剤は不要。高接ぎでは、樹勢が強く変形果が出やすいため樹勢のコントロールがポイントになるという。

 貯蔵性は良いが、年を越すと油上がりする。今後、鮮度保持剤「1―MCP」(商品名=スマートフレッシュ)の使用を検討する。

 間山さんは「4年前に初結実した果実は、大果過ぎて心配したが、良くなった。一番の特徴は着色が良いこと。つるが短いのは難点だが、葉摘みはしやすい」と話す。

 同社は今秋から苗木を販売する。マルバ台と「M26」中間台の2種類の苗木を用意。1本3500円(税別)。問い合わせは同社、(電)0172(62)3349。

日本農業新聞

最終更新:10/11(水) 7:01
日本農業新聞