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暮らし重視の政策を 県内有権者 子育て・介護 支援必要

2017/10/11(水) 5:00配信

北日本新聞

 衆院選が10日公示され、有権者が候補者の言葉に耳を傾け、5年近く続く安倍政治の継続か刷新かを選ぶための12日間が始まった。「アベノミクス」「北朝鮮問題」「地方創生」…。政策にまつわるキーワードの中で何に注目するか県内の有権者に選んでもらったところ、「社会保障・子育て」「消費税」など暮らしに密接に関わる政策を重視する声が目立った。県内3小選挙区の8人の第一声では「北朝鮮」や「憲法」に触れ、国家のあるべき姿を訴える候補も多かった。

 10日午前に富山市内で始まった出陣式。強い日差しを浴びながら、候補者が政策や主張を訴えていた。耳を傾けていた同市天正寺の会社員、室律子さん(45)は投票先を選ぶ際、「社会保障・子育て」を重視するつもりだと言う。3人の子育て中で、「父母の介護をしている同世代もいる」。自身の母親も介護が必要で、同居する父親が担っているという。「子育て世代を少しでも助ける施策に取り組んでもらいたい」と期待した。

 射水市太閤山(小杉)の主婦、松林麻子さん(48)も「社会保障・子育て」をキーワードに挙げた。小学生の子どもがおり「税金を無駄遣いせず、きちんと教育や福祉に使われるのなら負担が増えてもやむを得ない」と話す。富山市寺町の富山大大学院2年、阿部めぐみさん(23)は来春から東京で働く予定で「都会は保育所が足りていないと聞くので待機児童が気になる。働きながらどう子育てをするのか…」と思いを巡らせた。

 保育や介護の現場で働く人たちの思いも切実だ。同市堀端町で学童保育施設を運営するNPO法人ハレアの福原渉太理事長(25)=富山市布瀬町=は「未来への投資がどれだけなされるのか注目している」。朝日町大家庄の福祉施設で施設長を務める介護福祉士、市森房子さん(67)=入善町浦山新=は「社会保障の充実は不可欠」とし、子育てを理由に母親がやりたい仕事を辞めることのない環境の整備を求めたいという。

 候補者は出陣式を終えると、選挙区を駆け回ってアピールした。砺波市の食品スーパーで、演説を聞いていた南砺市山下(井波)の無職、永井孝さん(69)は「消費税」を論点に選んだ。「年金は変わらず、買い物の値段だけ上がるのは困る。使い道も高齢社会では介護に回してほしい。将来が不安」と漏らした。

 「増税に反対はしない」という立場の人も。滑川市安田の農業、按田悠李さん(27)は「(消費税を)上げないのならそれに代わる財源をどうするのかを具体的に示してほしい」と求め、高岡市野村の高岡第一高校3年、大巻海斗さん(18)は「適切に使うのであれば問題ない。初めての選挙だが、これをきっかけに社会についてもっと考えていきたい」と語った。

 立山町米沢の自営業、田辺希美子さん(49)が迷いつつ重視するとしたのは「憲法」。自衛隊が憲法に記されていないことを挙げ、「米国がこの先も日本を守ってくれる保証はない。自分の国は自分で守ることができる機能を備えておくべき」とした。

北日本新聞社

最終更新:2017/10/11(水) 5:00
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