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Microsoft Updateカタログ編:更新プログラムを個別にダウンロードする

10/12(木) 8:00配信

@IT

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対象OS:Windows 7/Windows 8/Windows 8.1/Windows 10/Windows Server 2008 R2/Windows Server 2012/Windows Server 2012 R2/Windows Server 2016
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「セキュリティ更新プログラムガイド」の画面

●更新プログラムの適用が必須のWindows OS

 Windows OS環境で更新プログラムを適用する方法として、筆頭に挙げられるのはWindows Updateだろう。これは全てのWindows OSに標準で装備されていて、自動的に更新プログラムを適用できる便利なツールだ。Windows 10では、ほぼ強制的にWindows Updateによる更新プログラムの適用が行われる仕様となっている。

 しかしWindows Updateでは、適用することなく更新プログラムだけを入手することはできない。例えば動作検証のために手動で更新プログラムを適用したい、あるいはインターネット接続が制限された環境で更新プログラムを展開したい、といった場合、更新プログラムを単体で入手できることが望ましい。

 また、Windows OSを新規インストールした場合やしばらく使っていなかったPCに更新プログラムを適用するような場合も、Windows Updateでは時間がかかってしまうため、事前に更新プログラムをダウンロードして手動適用するとよい。

 さらに、以前に猛威を振るった「WannaCry」などのように、Windows OSの脆弱(ぜいじゃく)性を悪用するようなウイルスが流行したような場合、それを解消するための更新プログラムをまとめてダウンロードできると作業がはかどるだろう(WannaCryについては、「セキュリティパッチ適用詳説:今すぐできるWannaCry対策」参照のこと)。

●更新プログラムを入手する2つの方法

 これに対してMicrosoftは、「ダウンロードセンター」と「Microsoft Updateカタログ」の2つの方法で更新プログラムのダウンロードサービスを提供している。

 ところが、Windows 10向け更新プログラムやWindows 7 SP1のロールアップ更新プログラムはダウンロードセンターでは配布されなくなってしまった。全プラットフォームで利用できるのは、Microsoft Updateカタログに限られる。このカタログはWindows OSに限らず、Officeやサーバソフトウェア、さらにはデバイスドライバにも対応している。

 これまでMicrosoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードするには、Internet Explorer(IE)でページを開くしかなかった。しかしいつの間にか仕様が変更され、IEに専用のActiveXコントロール(IE用アドオン)をインストールする必要がなくなり、IE以外のWebブラウザでも更新プログラムの検索やダウンロードが可能になっている。

 本TIPSでは、Microsoft Updateカタログの利用方法をまとめておく。

●Microsoft Updateカタログで更新プログラムを検索する

 Microsoft Updateカタログで更新プログラムを検索するためには、まずダウンロードしたい更新プログラムのTechNetセキュリティ番号(MS番号)やサポート技術情報番号(KB番号)などを調べておく必要がある。MS番号やKB番号は、以下の「Microsoftセキュリティ情報」や「セキュリティ更新プログラム ガイド」で調べることができる(2017年4月以降に提供された更新プログラムは「セキュリティ更新プログラムガイド」で調べる必要がある)。

 MS番号やKB番号が分かったら、Webブラウザで以下のWebページを開き、MS番号やKB番号を入力して検索する。

 検索すると、対応する更新プログラムの一覧が表示される。例えば、「MS17-023」で検索を行うと、MS番号「MS17-023」で提供されたセキュリティ更新プログラム「Adobe Flash Player のセキュリティ更新プログラム (KB4014329)」の一覧を得ることができる。

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●Internet ExplorerではActiveXのインストールが要求されることもある

 Internet Explorer(IE)で、https://catalog.update.microsoft.comのURLで「Microsoft Updateカタログ」を開くと、従来と同様、ActiveXコントロールのインストールが要求される。要求に従い、[インストール]ボタンをクリックすれば、ActiveXコントロールがインストールされ、従来と同様に「バスケット」を使って複数の更新プログラムを一度にダウンロードできるようになる。

 ただしIE 11の場合、「このWebサイトのアドオンは実行できませんでした」といったエラーが表示され、アドオンが実行(インストール)できないことがある。これはセキュリティが強化され、ActiveXコントロールのインストールがブロックされるためだ。

 このような場合、アドオンをインストールする際、IE 11を管理者権限で起動すればよい。これでIE 11にアドオンがインストールでき、次回以降は管理者権限で起動しなくても、Microsoft Updateカタログが利用できるようになる。

 なおIEでActiveXコントロールをインストールせずに「Microsoft Updateカタログ」を利用したい場合は、https://www.catalog.update.microsoft.com/Home.aspxのURLで「Microsoft Updateカタログ」を開けばよい。
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●更新プログラムに関する情報を確認する

 検索結果の一覧から更新プログラム名(タイトル)のリンクをクリックすれば、その更新プログラムに関する情報が別ウィンドウで表示される。必要な情報がコンパクトにまとまっているので、例えば適用テストの前にはここを確認しておくとよいだろう。

●更新プログラムをダウンロードする

 更新プログラムをダウンロードするには、検索結果の一覧にある[ダウンロード]ボタンをクリックする。新たに[ダウンロード]ページが開くので、更新プログラム名の下にあるリンクをクリックすると、ダウンロードが開始される。

 ActiveXコントロールのインストールが必要な以前のMicrosoft Updateカタログでは複数の更新プログラムを「バスケット」に入れて一度にダウンロードできたが、新しいMicrosoft Updateカタログでは各プラットフォーム向けに順次ダウンロードするように変更されている(IE11は、従来のMicrosoft UpdateカタログのURLでアクセスし、ActiveXコントロールをインストールすれば、「バスケット」が利用できる)。複数の更新プログラムをダウンロードする際には、「Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(1)」と「Microsoft Updateカタログから更新プログラムをダウンロードする(2)」の作業を繰り返し行う必要がある点に注意したい。

●Microsoft Updateカタログで更新プログラムを検索するときの注意点

 以下、筆者が気付いたMicrosoft Updateカタログの注意点を記しておく。

○MS番号と並んで記されているKB番号では検索にヒットしないことがある

 マイクロソフトセキュリティ情報のページで、MS番号と併記されているKB番号で検索すると、1件もヒットしないことがある。

 これは、同じ脆弱性(MS番号が同じ)にもかかわらず、更新プログラムごとに異なるKB番号が付けられるケースがあるからだ。通常、Windows OSやOffice製品のように複数のバージョンがある場合、製品ごとに別々の更新プログラムが用意される。そして、それぞれに別々のKB番号が割り当てられることもよくある。

 Microsoft Updateカタログでは、この更新プログラム自体に割り当てられているKB番号しか検索しないようだ。MS番号が分かっているなら、まずそれで検索する方がよいだろう。

○セキュリティ更新プログラムガイド

 セキュリティ更新プログラムガイドでは、KB番号またはCVE番号で検索する必要がある。前述の通り、KB番号は同じ脆弱性(MS番号が同じ)にもかかわらず、更新プログラムごとに異なるKB番号が付けられるケースがあるため、検索にヒットしないケースがある。「日付範囲」や「製品カテゴリ」などで絞り込むと見つけやすいだろう。

○プラットフォーム(32bit/64bit)を確認するには?

 検索結果の一覧には、プラットフォーム(32bit/64bit)を表す列がない。これを判別するには、更新プログラムの名称(タイトル)に頼る他ない。具体的には次のように判断する。

・「x64」「64ビット」という名称が含まれていなければ、32bit版(x86)用
・「x64」「64ビット」が含まれていれば、64bit版(x64)用

 32bit版(x86)用の更新プログラムには、「x86」「32ビット」と記されていないことがよくあるので気を付けたい。

最終更新:10/12(木) 8:00
@IT

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