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大宮でデコレーションしたスリッパ使う卓球大会 障がい者と共に楽しむ /埼玉

10/12(木) 12:06配信

みんなの経済新聞ネットワーク

 大宮武道館(さいたま市見沼区堀崎町)で10月9日、「第6回 デコッパ卓球選手権」が開催された。主催は、障がい者施設の授産製品開発を支援するNPO法人クッキープロジェクト(大宮区)。(大宮経済新聞)

コスプレでデコッパ卓球に挑む参加者も

「障がいのある人もない人も、会社員も学生もフリーターも大人も子どもも一緒に楽しもう」と、障がい者とのスポーツ交流を目的に開く同大会。フェルトや布、木の実など思い思いの材料で、色とりどりのデコレーションを施したスリッパ「デコッパ」を使い、卓球勝負を繰り広げる。この日は、3試合のラリー回数を競う「競技部門」と、デコレーションの人気投票を行う「アート部門」で32チーム、約120人の参加者が競った。

 競技は、相手チームと打ち合うラリーの数をカウントし、その数の合計で競うため、相手チームとの協力が欠かせない。浦和で活動している大人が絵本を楽しむ会「えほん夜会」の高木ゆかりさんは「勝ち負けではなく、ラリーをつなげるために相手チームと力と気持ちを合わせて団結する。失敗しても笑顔で励ましあって楽しくプレーするところが良い」と話す。

 試合前には、お互いの「デコッパ」を褒め合うこともルールの一つで、参加者は「かわいいですね」「すごくいいですね」と声を掛け合い、力作のラケットを鑑賞し合い交流を楽しんだ。清水勇人さいたま市長も応援にかけつけ、デコッパ卓球に挑戦した。

 競技部門はトーナメントを勝ち抜いた2チームが通常の卓球をアレンジしたルールで対戦。初出場の「くぼた家」が優勝した。くぼた家は、夫婦と小学1年生、3歳の男の子4人のチーム。父親の窪田純さんは「初めてでまさか優勝できるとは思わずびっくり。実はデコッパは昨日慌てて作ったし、卓球の練習もほとんどしていない。相手の人がラリーをつないでくれたおかげ」と喜んだ。

 アート個人部門は、個性あふれる力作が並ぶ中、初出場の「ちひろ珈琲(コーヒー)」チームの「ハロウィンパーティー」が優勝。羊毛フェルトで作ったハロウィーンのモチーフでスリッパを山盛りに飾り付けた。

 浦和でクッキー販売とカフェを営業している「ほっとラウンジ」のメンバーは各自コスプレもした。佐藤和恵さんは「今年のテーマはハワイアンなハロウィーンと決めて、空き時間を見つけながら1カ月半くらいかけて準備した。出来は最高」と振り返る。
 
 総合優勝は、競技部門優勝でアート個人部門でも3位を獲得した「くぼた家」。総合2位は「ほっとラウンジ」、3位は「ちひろ珈琲」が入賞した。「くぼた家」の窪田純さんは「トロフィーを返還するので来年も出場する」と意気込みを見せる。

 クッキープロジェクト代表理事で実行委員の若尾明子さんは「年々盛り上がってきていて、運営する方が楽しみながらやっている。皆さんが笑顔になってくれたらそれが一番。参加者は障がいのあるなしに関係なく、家族単位、友達同士も多い。来年もいろいろな人に参加していただけたら」と期待を寄せる。

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