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<大阪地裁>「アホ」と罵声浴びせた府警の取り調べは違法

10/12(木) 20:47配信

毎日新聞

 取り調べで警察官からどう喝され、抑うつ状態になったとして、大阪狭山市の会社員、池田広志さん(32)が大阪府に220万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁は12日、33万円の支払いを命じる判決を言い渡した。北川清裁判長は「威圧や罵声で抑圧し、事実をねじ曲げる恐れがあった」として取り調べの違法性を認めた。

 判決によると、池田さんは2015年10月、大阪市北区の路上で車にブロックを投げつけたとして、府警天満署から器物損壊容疑で任意の事情聴取を受けたが、車の所有者が告訴せず12月に不起訴となった。

 この際の11月の取り調べで警察官2人から「お前なめてんのか」「なんで反省できひんのじゃ、アホ」などと罵声を浴びせられる様子をICレコーダーで録音しており、16年3月に提訴した。

 府側は「反省を促すための発言で違法とまでは言えない」と主張したが、判決は「取り調べとして相当ではない」と退け、抑うつとの因果関係も認めた。

 池田さんは判決後の記者会見で「同じことが繰り返されないように全ての取り調べを録音・録画してほしい」と話した。宮田雅博・府警監察室長は「判決内容を精査して対応を決めたい」との談話を出した。【原田啓之】

最終更新:10/12(木) 20:47
毎日新聞