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森保五輪代表新監督の恩師・今西和男氏「聞く」ことでチームの和重んじる

10/13(金) 6:06配信

スポーツ報知

 日本サッカー協会は12日、理事会を開き、2020年東京五輪サッカー男子日本代表監督に、前J1広島監督の森保一氏(49)の就任を承認した。

 森保氏は現役時代、一人の恩師のもとで指導者としての礎を築いた。Jリーグ創設時の広島で総監督を務め、日本サッカー協会の強化副委員長なども歴任した今西和男氏(76)=現吉備国際大(岡山)客員教授=。まな弟子の五輪代表の監督就任にコメントを寄せた。

 森保との出会いは彼が高校生の時です。在学していた長崎日大の監督に頼まれて、当時マツダ(現広島)の監督だったハンス・オフト(元日本代表監督)を視察に行かせた。技術もスピードもフィジカルもない選手だったけど、運動量が豊富で視野が広いということで入団させました。チーム内には筑波大卒で教員になれる選手もいたけど、高卒の森保には「自分にはサッカーしかない」という覚悟があった。だから真剣に、サッカーで生きていくための勉強をしたんです。

 指導者としての彼の一番の良さは、人の話を聞けることでしょう。選手、コーチと意見を交わし、強引に何かをやらせるようなタイプではない。チームにはどうしても選手間の序列が生まれてしまうものですが、森保は選手に対して説明を惜しまず、チームの和を大切にする指導者です。

 私はマツダの総監督として、選手には現役時代から指導者になるための教育を施してきました。監督やコーチになるためには人前で話す力やコミュニケーション力が重要。講師を招いて、プレゼンテーションの研修などもやりました。森保は素直に吸収したし、自ら率先して主将の風間八宏(現J2名古屋監督)の背中からも学んだ。現在の仕事ぶりに生きているかもしれません。

 今年7月には「広島の監督を辞めることになりました」とあいさつに来ましたし、非常に義理堅い人間でもある。その時すでに「オーストラリアとドイツへ行く」という話もしていましたし、監督を辞めても、さらにサッカーを学ぶ姿勢を忘れていません。広島では選手を引き抜かれたりしながら、5年間で3回も優勝したんですから、適性は全く問題ない。いずれはフル代表の監督も務まる人材だと思います。

 ◆今西 和男(いまにし・かずお)1941年1月12日、広島県生まれ。76歳。4歳時に広島市で被爆。同市立舟入高から東京教育大(現筑波大)へ進み、63年にJ1広島の前身でもある東洋工業蹴球部に入る。69年に腰のけがで現役引退。DFとして活躍し、日本代表としても3試合出場。82年、マツダの総監督に就任し、ゼネラルマネジャー(GM)の草分けとなる。森保一や久保竜也ら無名の選手を発掘。日本協会の技術部副委員長、岐阜の社長なども歴任した。現在は吉備国際大の客員教授。

最終更新:10/14(土) 8:34
スポーツ報知

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