ここから本文です

日経「産業天気図」に見る業種動向:好調業種は何か、そして株価は?

10/12(木) 14:20配信

投信1

日本経済新聞社「産業天気図」の2017年10~12月期が発表されました。これは四半期ごとに同社がまとめているもので、晴れ・薄日・曇り・小雨・雨の天気分類を用いて、産業分野ごとの業績動向が四半期前と比べて改善、横ばい、悪化のいずれであるかの評価が示されています。

今回の産業天気図によると、対象となる30業種中、前期比横ばいが24業種、改善が4業種、悪化が2業種でした。これら天気図の変化と、株式市場への影響について考えてみたいと思います。

穏やかな回復基調が続く日本経済。好調業種は?

産業天気図の背景になっている日本経済は回復基調が続いています。

政府は9月25日発表の月例経済報告で、2012年12月にスタートした今回の景気回復が2017年9月で58カ月続き、戦後第2番目の長さと言われた「いざなぎ景気」(1965年11月~1970年7月)の57カ月を超えたとしています。

あまり実感がないと思われる方もいらっしゃると思いますが、直近の業種別では旅行・ホテル、アミューズメント、人材派遣、建設・セメント、産業・工作機械、ドラッグストア、ネットサービス、広告、通信、情報、食品・飲料が好調さを保っています。

反面、百貨店、貨物輸送、紙・パルプ、電力などは引き続き厳しい環境が続いているようで、現状の好調さは“コト消費”関連の業種が中心になっている様子です。

製造業にも改善傾向の強まる業種が出てきた

今回の産業天気図では、鉄鋼・非鉄、プラント・造船、化学、電子部品・半導体の4業種に改善が見られました。製造業にも陽が当たり始めたようです。以下、セクター別にその変化を見てみましょう。

鉄鋼・非鉄:曇り→薄日
鉄鋼製品の値上げと中国鉄鋼業界の構造改善、自動車軽量化によるアルミ製品需要の拡大などが背景

プラント・造船:小雨→曇り
環境規制を睨んだ新造船受注の回復と円安効果が寄与

化学:薄日→晴れ
中国の環境規制に伴うプラントの減産と国内需要の回復で製品値上げが順調に浸透

電子部品・半導体:薄日→晴れ
自動車の電装化、省力化によるロボット需要増、新型iPhone関連需要、NAND型メモリーのデータセンター向け需要急拡大等が背景

1/2ページ

最終更新:10/12(木) 14:20
投信1