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衆院選で区割り改定 大幅変更で戸惑いも

10/12(木) 21:35配信

TOKYO MX

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 今回の衆議院選挙では、選挙区の見直しが行われました。見直しの理由は「1票の格差」の解消です。これは、有権者の「清き1票」が住んでいる場所によってその価値が下がってしまうのを、少しでも価値の差を減らそうというものです。今回の見直しにより、前回の衆院選で最大2.176倍あった格差が、最大で1.956倍となりました。東京では25選挙区のうち21の選挙区で区割りが変更となりました。

 そのうちの1つ、東京12区はこれまでは北区の全域と足立区の西部が選挙区でしたが、今回の変更で足立区の一部が13区に移り、新たに豊島区と板橋区の一部が加わって、4つの区にまたがる選挙区になりました。

 また、東京21区は立川、日野、昭島の3つの市が選挙区でしたが、昭島市が25区へ移り、新たに国立市の全域と多摩・稲城・八王子の3つの市の一部が加わって、6つの市にまたがる選挙区になりました。

 複雑な変更に、有権者からは困惑の声が出ていて、選挙管理委員会も対応に追われています。

 新たに豊島区の一部と板橋区の一部が加わった東京12区に立候補したのは届け出順に、諸派の新人・中村勝さん▽共産党の前職・池内沙織さん▽公明党の前職・太田昭宏さんの3人です。3極の戦いに注目が集まる中、他の選挙区と一線を画す構図の戦いとなっています。中村さんは議員報酬ゼロなどの政策を訴え、池内さんは「『自・公』対『市民と野党の共闘』が今回の選挙の構図。その点、この選挙区は非常に分かりやすい」、太田さんは「混乱からは日本の混乱しか生まれない。自公政権の安定推進力が日本を再建する」と訴えています。

 選挙区が変わった地域の有権者からは「選挙区が変わったとなれば(投票先を)考えなければならない。今まで10区だと思っていた」「(立候補している)党が少ない。もっと選択肢を広げてほしい」など、これまでとは顔ぶれの異なる選挙戦に戸惑いの声が聞こえてきます。実際に期日前投票に来た人からも「区割りの変更を知らなかった。よく見たら12区となっていた」「(12区になった友人は、区割り変更で)分かれてしまって、自分が入れたい党が出ていないと話していた」などといった声が聞かれました。

 東京21区から東京25区に変わった昭島市でも「戸惑いを感じる」「知らなかった。違う人を選ばないといけない」「大変困ります。急に名刺を持ってこられても『どこの人なの』ってことになる」といった声が聞かれました。

 また、これまで全域の選挙区が東京23区だった多摩市は、有権者の約2割に当たる2万6000人ほどが東京21区に分かれることになりました。細い道路を挟んで23区と21区に分かれる場所もあり、市を分割する形になった新たな区割りに、多摩市選挙管理委員会の荒井康弘事務局長は「非常にバタバタしている。大きな道路で隔てられているわけではなく狭い道路で区切られているので、どうやって周知していくか苦労している」と話します。

 市は、ポスターや広報紙を通じて市民に新しい区割りを知らせてきましたが、周知は十分ではないと話します。投票の入場券には色分けした投票所の地図を付けて発送したということです。市選管の担当者は「今回21区に変わったところでは、今までとは違う候補から選出するのだと重点的に説明させてもらいたい」と話しています。

 1票の格差が是正された一方、有権者に戸惑いも残る中で行われる今回の衆院選は、投票日まであと10日と迫っています。

最終更新:10/12(木) 21:35
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