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思春期の子どもに「うるさい」と言われた…親としての心構えとは

10/12(木) 12:04配信

ベネッセ 教育情報サイト

子育てをしているといつかはやってくる子どもの思春期。思春期は、子どもの心と身体が成長していく大事な時期です。悩みが多く、親に対しても批判的で、反抗的な態度をとる子どももいます。子どもの意思を尊重してあげることも大切ですが、毅然とした態度も必要。思春期の子どもとはどのように接すればいいのでしょうか。

思春期の子どもの親の心構えは? 

思春期は、子どもが大人になる成長の過程で必ず通る道です。身体が一気に大人へと変わるのに、精神の成長はまだ子どものままなど、変化に戸惑い不安定になりやすい思春期。
またこの時期は、親より友人を優先するようになってきたり、客観的視点が身につき始めることで、何かと悩むことが増えるのも特徴です。

客観的な視点が身につくことで、親に対しても批判的な態度をとるようになってきます。それが親に対する「うるさい」という態度になるのです。自立心も芽生えて干渉を嫌がりますが、かといって放任だと見捨てられたと思ってしまうなど、矛盾した言動も。そんな複雑な時期の親として心構えとしては

・「思春期だから」と理解して認めること
・子どもの意思を尊重すること
・心の余裕を持って受け入れること

思春期の子どもを親が、「困った子」ととらえるのではなく、「自分の成長の糧を与えてくれる子」ととらえることで考え方や見方も変わってくると思います。なかなか思春期の反抗的な子どものことを「自分の成長の糧を与えてくれる」ととらえられる保護者のかたは少ないと思いますが、そういう「心の余裕」があれば、子どもも安心して心を開けるもの。親に心の余裕がないと子どももラクになれません。心の余裕をもって、接してあげられるとよいですね。

思春期に、「うるさい」などと言うのは自分の意見を主張していること。これがないということは、自分の意思をはっきりと示せず、他人の評価を気にする大人になるかもしれない、ということです。思春期がないまま親に従う子どもは、そのときはおとなしくていいと思えるかもしれません。でも、それでは大人になってからの自立が難しくなる可能性があるのです。難しい時期ではありますが、きちんと大人に向かって成長しているので、とても喜ばしいことと考えて、見守ってあげましょう。

詮索はしないで見守る態度で

とても喜ばしいこととはいえ、親にとっても子どもにとっても苦しいと感じることも多いはず。でも、乗り切るしかありませんよね。

思春期の子どもは、親と距離を置くことで大人になろうとしているところ。複雑な思いや葛藤を抱いていますが、そんな内面を親に知られることに抵抗感があります。いろいろ気になることはあると思いますが、乗り切るためには、親はできるだけ子どもの行動を詮索せず、見守る姿勢を保つこと。思春期に反抗はつきものだと理解していれば、オロオロしたり、慌てることなく見守ることもできるはずです。

また、自立心が芽生えてくる中で、子どももさまざまな意思を持ち始めます。それを尊重してあげることは親としてのやるべきことのひとつではありますが、子どもの要求を全部受け入れることはありません。子どもの要求をなんでも受け入れてしまっては、子どもはわがままな人間になってしまいますよ。許せることとダメなことの線引きは親自身がしっかりもっておくべきです。ダメなときは毅然とした態度で否定しましょう。そうやって親がきちんと示すことで、子どもはダメなものはダメという厳しさや、要求に折り合いをつけることを学んでいけるのです。

参考:
「思春期をともに乗り越える母親力」魚住絹代 著(大和出版)
「尾木ママの 10代の子をもつ親に伝えたいこと 」尾木直樹 著(PHP文庫)

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