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築地再開発の検討会議が初会合 地元の思いは…

10/12(木) 21:37配信

TOKYO MX

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 東京都の小池知事が打ち出した、築地の魅力を生かした再開発を考える検討会議の初会合が開かれました。こうした中、築地で働く人々は複雑な気持ちを抱えています。

 12日に初めて行われた築地再開発検討会議で、小池知事は「築地にはいろいろな宝物がたくさん散りばめられている。ポテンシャルを十分に生かして、東京の持続的な成長・発展の新たな拠点にしていきたい」とあいさつし、民間のノウハウを生かすことで築地の付加価値を高めていきたいとしました。

 2017年6月の知事会見で小池知事は「築地は守る、豊洲を活(い)かすことが基本方針」と述べ、市場移転の基本方針の中に築地市場の再開発を掲げました。

 当初は「食のテーマパーク」という方針を示していた小池知事でしたが、その後「今後、食のブランドをどう生かすか(検討する)」(7月)、「いろいろな例が世界中にある。どうするか(検討会議で)検討していく」(8月)と述べるにとどまり、築地再開発について具体的な方向性が示されることはありませんでした。

 2018年6月以降になるとされている豊洲市場への移転に向けて一歩前進する中で行われた今回の検討会議では、築地の歴史的価値や再開発へ向けて「江戸の感覚を残すことが必要」などの意見が交わされました。今後は現地視察を行い、2018年5月ごろには「築地のまちづくり」の方向性を取りまとめる予定です。

 「都民の台所」は果たしてどのような姿となるのでしょうか。築地再開発について築地で働く人々からは「豊洲に移って、築地は築地でやっていけるなら、それに越したことはない」という声がある一方で、「人の流れがどう変わるか分からない。減ることはあっても増えるとは思っていない。商売上、すごく不安」「現実味がないし、どこまで本腰を入れているのか分からない。どこまで築地や商売のことを知っている人がいるのか分からない」など、明確なビジョンが見えない中では客足が遠のく不安があるという声も聞かれました。

 働く人々が複雑な気持ちを抱えたまま、築地再開発検討会議は始まりました。「都民の台所」の今後の行方を見守る必要があります。

最終更新:10/12(木) 21:37
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