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嵐・松本潤「ナラタージュ」行定監督は「12年待ちました」

10/12(木) 19:20配信

TOKYO FM+

映画「ナラタージュ」公開を記念し、主演の嵐・松本潤がパーソナリティをつとめお送りするTOKYO FMの特別番組「松本潤の回想録」。10月6日(金)、13日(金)、20日(金)と3週に渡り、毎回ゲストを迎えお届けするこの番組。初回6日(金)の放送にはゲストに「ナラタージュ」の監督・行定勲さんが登場。映画の裏側とともに、行定監督の“ナラタージュ(回想録)”に迫りました。

ラジオのパーソナリティは久々とのことで、冒頭から喜びを噛み締める松本。思わずデビュー当時にTOKYO FMでラジオ番組を担当していたことを思い出したそうです。

そんな松本が主演をつとめる映画「ナラタージュ」。小説家・島本理生さん原作の同名小説を映画化した今作は、高校教師の葉山貴司(松本)とその元生徒・工藤泉(有村架純)の決して許されない、一生に一度しか巡り会えない、永遠に心に刻まれる狂おしいほどの恋を描いた映画。

行定監督がそもそも今作を映画化しようと思ったのは12年前。「そういうと超大作みたいに聞こえるかもしれないけど」と言う監督ですが、その理由は松本潤と有村架純にあると言い、「このふたりに出会うための12年間、このタイミングでしかありえなかった」と振り返ります。

ただ、行定監督と松本は以前から飲みの席などで顔を合わせ、ある程度人となりは知っていたようですが、当初キャスティング時に行定監督の中で松本潤という名前は頭の中になかったとか。しかし、プロデューサーや脚本家の間では主演は松本潤で盛り上がり、行定監督もどんどんと腑に落ちていき、いつの間にか「とにかく口説き落とさないと」と思っていたと言います。

一方で松本はと言うと、最初に脚本を読んだときはそのほぼ8割が泉の情報で、葉山先生の気持ちを伝えるセリフが少なく、どういう作品にしたいのか、葉山という人物像をどう描くのかが見えなかったとか。
しかし、行定監督からこの映画は泉目線で描きつつ、葉山がどんな人なのかを想像させながら見せていきたいという話を聞いて、今までにない表現であり、できたら面白いと松本は思ったそうです。

そして、話題は行定監督の“ナラタージュ”へ。
なぜ映画監督になろうと思ったかと言えば、小学生のときに黒澤明監督の映画撮影の現場を目撃したから。そこでは大人たちがうごめき、子どもが見たら戦場のような光景だったようですが、完成した作品のリアルな映像に感動し、大勢の撮影スタッフの中のひとりになれるのではないかと思ったと言う行定監督。
さらには、高校生のときに相米慎二監督の「台風クラブ」、神代辰巳監督の「恋文」、森田芳光監督の「の・ようなもの」の3本の映画と出会い、そこで日本映画の日常感に惹かれ映画監督を目指したそうです。

また、そんな行定監督が何度も繰り返し観ている作品が、今作にも登場する「浮雲」(成瀬巳喜男監督)。これは、「ナラタージュ」の撮影が始まる前に松本も行定監督から紹介され観て、「ハッとする瞬間はすごくありました」と言います。
このふたつの作品の関係性について、「どうしようもなさかな」と言う行定監督は、何かを解決するわけではなく、日常の生活を綴っているだけでなぜ魅了されるのか、それは役者の演技によるところだとポツリ。
さらには、行定監督曰く「歴史から言っても恋愛映画って結構軽視される」が、1955年に公開されたこの映画が恋愛劇であるにも関わらず評価されているのは、どうしようもないふたりの話なんだけど、そのダメさが人間の気持ちを捉えて離さない。「ナラタージュ」もそういうところを描きたかったそうです。

次は音楽について。普段はクラシックやロックを聴く行定監督。今回の主題歌、adieuの「ナラタージュ」はRADWIMPSの野田洋次郎さんが作詞・作曲を手掛けているのですが、「彼はラブソングを書くとうまいだろうなと思った」と言い、実際に見事な曲を書いてくれたと喜びます。
松本も、「映画の中で最後の最後にあの曲が背中を押してくれる感じというか、救われる感じがあります」と話すと、行定監督は「日常に繋げていくみたいなね」と続けます。
観客が映画を観た後に、この曲を引きずってまた日常に戻る中、「決してすごく報われる話ではないけれども、悪いものじゃないと思わせてくれる」と、行定監は野田さんの曲を絶賛していました。

最後に行定監督は、「これがヒットしなかったら、もう僕はヒット作は作れない……と思うぐらいの気持ちで(作ったので)、これは届いてほしいなって思っている」と今作にかける思いを熱弁。松本も「こういう恋愛映画は最近なかったと思いますし、いろいろな人に届くといいですね」と頷いていました。

(TOKYO FMの特別番組「松本潤の回想録」2017年10月6日放送より)

最終更新:10/12(木) 19:20
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