ここから本文です

南半球の革命を堪能しよう-豪州ワインの豊かさに気付き始めた米国人

10/12(木) 12:18配信

Bloomberg

オーストラリア産ワインと言えば「イエローテイル」を思い浮かべる人も多いだろう。飛び跳ねるカンガルーがラベルの大成功を収めたシラーズだ。だが、それしかないと思うなら、それ以上の誤解はない。

豪州は今、世界で最もエキサイティングでダイナミック、そして多様性のあるワイン市場の一つだ。3000近いワイナリーで100以上の品種が育てられている。それに今は前衛的で流行に敏感、大胆な発想のワインメーカーが、豪全土で赤、白を問わずワイン作りに励んでいる。

1990年代後半から2000年代前半、米国人が豪州ワインに求めていたのは動物を描いたラベルの手頃な価格の製品と、アデレード近くのバロッサバレーなどで作られる高品質のシラーズだけだった。だが08年の金融危機を契機に、豪ドルの米ドルに対する相場が25年ぶりの高値となったことなどから、豪州の高級ワインに対する関心が大きく後退。好みの変化や豪ビクトリア州での干ばつや低木地帯での火事も重なった。

米国の輸入・小売業者は豪州ワインのセレクションを半減。多くの豪州産シラーズがレストランのワインリストから消えた。だが、ついに、豪州産ワインを味わった人々がその良さを再び認識し始めている。

ニューヨークのレストラン「ザ・モダン」でワインディレクターを務めるマイケル・エンゲルマン氏は、シドニーの「ロックプール・バー・アンド・グリル」で仕事をしていた当時、「南半球で素晴らしいことが起きている」と知り、14年にザ・モダンで働き始めてから豪州ワインの数を5から100に増やした。

最近のワイン・オーストラリア・エクスポート・リポートによれば、25ドル(約2800円)超の豪州ワインの米国での販売は今年6月までの1年間に17%増えた。

南半球で起きているワイン革命を知るには豪州についての知識が必要だ。温暖なバロッサバレーから多くの寒冷地まで、豪州の気候は変化に富んでいる。海からの風が吹きつけるマーガレットリバーはカルべネとソービニオンの白ワインで有名だ。メルボルン近くのモーニントン半島ではピノ・ノワールとシャルドネが作られ、タスマニア島は今やスパークリングワインの生産業者にとっての聖地だ。

1/2ページ

最終更新:10/12(木) 12:18
Bloomberg

Yahoo!ニュースからのお知らせ