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お米だけを1週間食べ続けて… 70銘柄を分布図化、特徴が一目瞭然に 作成した五ツ星マイスターに聞く

10/13(金) 7:00配信

withnews

 いろんな品種のお米があるけど、違いがわかりにくい……。そんな人に向けて作成されたチャートがツイッター上で話題になっています。作ったのは都内で米専門店を営む西島豊造さん(54)。年間200銘柄を食べ比べる「五ツ星お米マイスター」です。作ろうと思ったきっかけや、完成までの苦労について話を聞きました。

【画像】話題の分布図はこちら。肉や魚など米ごとに合う料理も紹介。漫画『あきたこまちにひとめぼれ』も

話題のチャートはこちら

 先月26日、「お米を選ぶときの参考にどうぞ」という文言とともにツイッター投稿された画像。

 そこには平成28年産米の食味チャートが写っており、縦軸は「もっちり(夜ごはん)」「あっさり(朝ごはん)」、横軸は「硬い」「柔らかい」となっており、70銘柄以上の分布図になっています。

 さらにA、B、C、Dと4つのゾーンごとに「揚げ物に合う」「肉料理に合う」「野菜料理に合う」「魚料理に合う」といったアドバイスも書かれています。

 この投稿に対して、「ためになった」「こんな表がずっとほしいと思っていました」といったコメントが寄せられ、リツイートは2万6千、いいねは4万4千を超えています。

投稿したのは漫画家・吉谷さん

 この画像を投稿したのは、漫画家の吉谷光平さん(27)。漫画アクション(双葉社)で、お米ラブコメディー『あきたこまちにひとめぼれ』を連載しています。

 今回投稿したチャートは、先日発売された単行本第1巻に掲載されたものです。

 漫画を監修しているのが、日本米穀小売商業組合連合会の「五ツ星お米マイスター」の資格を持ち、東京都内で米専門店「スズノブ」を経営する西島さん。この分布図を作成した人です。

 年間200銘柄以上を食べ比べ、それぞれの外観、香り、味、粘り、やわらかさの5項目を評価してシート化している西島さん。分布図を作ったきっかけについて、こう話します。

 「自分が食べているお米がどんなお米なのか、『イメージがわからない』という人が多いので、それを整理してもらおうと思ったんです」

分布図の作り方は

 分布図に登場する銘柄は、今年2月に1週間かけて試食。開始1週間ほど前からコーヒーやカレー、炭酸飲料などを控えて味覚を研ぎ澄まし、4台ある同じ炊飯器を使って同じ条件で炊飯し、期間中は米以外は口にしないといいます。

 平成28年産となっていますが、実際は過去2年分のデータや食味も考慮して補正。銘柄も安定して手に入るものに絞ったそうです。

 普段は銘柄ごとに5項目を評価して五角形のシートを作っていますが、今回はそれぞれを比較しやすいように分布図に落とし込みました。

 「お米といえば『コシヒカリ』というイメージが強いので、どうしてもそれが基準になりがちです。それを中心にして分布図を作ってみたら、大きく偏りが出てしまったんです」

 これでは見た人に違いが伝わりにくいと考え、コシヒカリ以外の米を真ん中に据えることに。あれこれ試した結果、『あきたこまち』を置いてみると、大きく4分類することができたといいます。

 「こんなにきれいに分かれるとは、驚きでしたね。どんな料理に合うかという点については、各産地の名物料理に対応するかたちになっています。やっぱり地産地消なんですよ」

 完成した分布図は、主要産地にある農業試験場にも送り、間違いがないかを確認してもらったそうです。

漫画を通じて伝えたい

 分布図が話題になったことについて、ツイッター投稿した吉谷さんはこう話します。

 「西島さんと打ち合わせをする中で、『この図、消費者にとってめっちゃ便利だ』と思ってツイートしたんです。これだけ反応があったということは、『興味はあるけどよくわからない』という人が多いんだなと実感しました。そんな人たちに向けて漫画を通してお米の知識をより深く、より楽しく伝えていきたいです」

最終更新:10/13(金) 7:00
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