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777の貨物転用、ボーイング幹部「技術的課題ある」

10/13(金) 18:47配信

Aviation Wire

 ボーイングの民間航空機部門マーケティング担当バイス・プレジデントのランディ・ティンゼス氏は10月12日、777型機を旅客機から貨物機へ改修する「777BCF」をローンチする可能性について、「技術的課題がある」と、Aviation Wireに都内で答えた。

 777は1990年10月15日、ユナイテッド航空(UAL/UA)がローンチカスタマーとして777-200を発注。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)が同年12月19日に初めて発注した。

 国内初の777となったのは、ANAの777-200(登録番号JA8197)。1995年10月4日に引き渡され、同年12月23日に羽田-伊丹線が最初の運航路線となった。一方、国内初の退役機となったのは、日本航空(JAL/JL、9201)の777-200の国内線仕様機(JA8981)で、2014年6月に売却先へ向かった。JA8197も、2016年8月15日に退役し、同月22日に売却先の米国へ飛び立った。

 ボーイングでは、旅客機から貨物機へ改修する「ボーイング・コンバーテッド・フレーター(BCF)」プログラムを、747や767、737で提供。777は777-200ERのBCFについて研究に着手しているものの、開発発表には至っていない。

 ティンゼス氏は、「777-200ERや300ERのうち、200ERが(BCFには)より良いと思う」と述べるとともに、「技術的な面で、まだ課題がある」として、当面ローンチは難しいとの見方を示した。

 ボーイングは2016年2月、737-800を旅客機から貨物機へ改修する737-800BCFをローンチ。7顧客から確定発注30機とコミットメント25機の最大55機の受注を獲得したことで、開発を決定した。競合のエアバスは、A330-300型機の貨物転用型「A330-300P2F」を、同年7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーでローンチしている。

 一方、新造の大型貨物機は747-8Fと777Fを提供。カタログ価格は747-8Fが3億8750万ドル(約435億円)、777Fが3億2570万ドル(約366億円)となっている。航空貨物会社が大型貨物機の新造機を発注する際、機首がせり上がり長尺貨物を積めるなど、747-8Fが持つ構造上の利点を必要としないケースでは、双発機の777Fが選定されることが多い。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:10/13(金) 18:47
Aviation Wire