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格安SIMで端末長く使う 金持ちほど通信費をケチる不思議

10/13(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 通信費を少しでも安く。そんな触れ込みが浸透し、スマホ利用者のうち格安SIMユーザーが増えている。MMD研究所によると、格安SIM全体のシェアは今年9月で8.5%。3年で5倍超になっている。

 そんな格安ブームの中にあって興味深いのが、BIGLOBEの調査だ。「格安SIMに替えると、スマホ代がいくら安くなるのか知っているか」と質問。「知っている」の回答率は、世帯年収400万円未満で32.9%だったが、800万~1200万円未満は45.7%に上り、格安SIMへの切り替えを希望する割合も800万~1200万円未満が46.9%とトップだ。

 通信費の高さに苦しんでいるのは若者を中心とする低収入の人たちだったはず。この結果はどういうことか。

■最新機種の機能は趣味の領域に

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。

「新型iPhoneで話題のワイヤレス充電や顔認証はともかく、最新スマホの機能は分かる人には分かるけど、分からない人には分からないレベルになっています。その楽しみ方は、車やバイクなど趣味の世界に近い。その点で考えると、高収入の人は羽振りがよくなった時にステータスで輸入車に乗ったりしますが、最終的に国産大衆車に回帰したりする。ピンもキリも知り尽くすと、『最低限の機能さえあれば十分』と考える人が少なからずいます。スマホの使い方も、そういう流れになってきたのではないでしょうか。BIGLOBEの調査では、全体として『手持ちの端末をなるべく長く』と答える人も多いですから」

 小中学校では、授業にタブレットが導入され、そのほとんどがiPadだという。その流れからスマホデビューもiPhoneが多く、そうでないとスマホカーストが下がってバカにされることもある。若者が最新機種に振り回され、通信費に苦しむゆえんか。

 そういえば、記者が夏に取材した貧困女子高生は、iPhoneユーザーで8000円近い通信費を払っていたが、料金の下げ方を知らないと語っていた。低収入の人ほど情報に疎く、カネ持ちほどケチになるのかもしれない。

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