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復旧農地にネギ青々 気仙沼の農業法人まず200キロ収穫

10/13(金) 13:29配信

河北新報

 東日本大震災の津波で被災した宮城県気仙沼市階上地区で、被災農家により設立された農業法人「シーサイドファーム波路上」が、圃場整備された被災農地に育ったネギの収穫を始めた。約3ヘクタールの復旧した畑に青々としたネギが育ち、社員らは「復興に向けた新たなスタート」と喜びをかみしめた。

【希望のネギ】この被災農地には今年5月に初めての定植作業を行った

 作業は同市波路上岩井崎の海岸近くにある畑で11日に始まった。夏の長雨の影響で一部に生育遅れもあったが大半は順調に育った。

 社員は11、12の両日、専用の機械を使って200キロを収穫。約1キロ離れた作業場で長さを統一し、箱詰めしたネギは13日に出荷する。収穫作業を担当した社員の菅原梓さん(37)は「上々の出来で安心した」と満足そうだった。

 同社は地区内の遺族でつくる「杉ノ下遺族会」の会長を務める佐藤信行さん(66)が被災農家2人に呼び掛け、2016年7月に立ち上げた。3人はネギ栽培が初めてだったため全国各地で栽培方法を研究。今年5月に定植作業を行った。

 現在は社員4人、パート6人が収穫作業に当たる。来年1月まで収穫は続き、今期は約90トンのネギを出荷する見込み。同社は19年中に10ヘクタールまで農地を増やす計画で、来年はイチゴ栽培にも挑戦する。

 佐藤さんは「これまで夢中で取り組んできたが、ようやく収穫にこぎつけた。地元の活性化につなげたい」と意気込みを語った。

最終更新:10/13(金) 13:29
河北新報