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英EU離脱第5回交渉終了 将来協議は先送り不可避

10/13(金) 7:55配信

産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】英国の欧州連合(EU)離脱問題で、双方がブリュッセルで行っていた5回目の交渉会合が12日、終了した。離脱条件で大きな進展はなく、EUのバルニエ首席交渉官は同日、貿易など将来関係の協議開始について19、20日のEU首脳会議では「提案できない」と表明。今秋を目指した将来に関する協議入りの持ち越しは不可避となった。

 6月に始まった交渉は離脱条件に関する第1段階の協議での「十分な進展」が第2段階の将来協議を始める条件となっている。

 バルニエ氏は12日の記者会見で「政治的意思があれば、今後2カ月で打開は可能」と述べ、離脱条件の年内決着を目指す考えを示した。一方、デービス英離脱担当相は「残る27加盟国首脳が前進への手段を示すよう望む」とし、首脳会議での前向きな対応を求めた。

 離脱条件では、在英EU市民の権利保護と英国の未払い分担金清算、英アイルランドの国境問題が焦点。特に分担金では英国が過去の約束を果たす姿勢を示すが、EUはなお不明確との立場で、バルニエ氏は「極めて憂慮する」と強調。一方、デービス氏は将来関係が不明なままでは明確にはできないとの見解を改めて主張した。

 交渉期間は2019年3月29日まで。離脱協定の批准手続きの時間確保のため交渉は18年秋までに妥結する必要があるとされる。何の協定も結ばずに離脱となる恐れもあり、交渉の遅れには懸念も強まっている。

最終更新:10/13(金) 7:55
産経新聞

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