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「AQUOS史上最強のプレミアムコンパクト」 シャープがAQUOS R compactで見せる自信

10/13(金) 23:31配信

ITmedia Mobile

 AQUOS史上最強のプレミアムコンパクトに進化した――。シャープ IoT通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部長の小林繁氏は、10月13日の発表会で「AQUOS R compact」についてこうアピールした。AQUOS R compactは何が新しいのだろうか?

「AQUOS R compact」の背面

●AQUOS RのデザインにEDGESTを融合

 AQUOS R compactは、「AQUOS R」と同等のデザインや機能を、コンパクトなボディーに搭載したモデル。特に大きなトピックは、シャープが2013~2015年に展開していた「EDGEST」デザインを復活させたこと。EDGESTの狭額縁を継承しつつ、本体をラウンド形状にし、インカメラを画面上部に配置した。いわば従来のEDGESTをAQUOS Rのデザインに融合させたもので、シャープはこれを「EDGEST fit」デザインと呼んでいる。

 従来のEDGESTも多くの支持を集めたが、小林氏によると、本体がスクエアな形状なので「角張って持ちにくい」という声や、インカメラがディスプレイの下にあるので「セルフィーをするときに鼻の穴が写ってしまう、下ぶくれになってしまう」というネガティブな意見が挙がったという。そこで「いったんEDGESTデザインを凍結」(小林氏)して、2016年以降のスマートフォンAQUOSは、狭額縁ではない、丸みを帯びたボディーに変更した。

 それでもEDGESTを両立できないか模索したところ、円形など自由な形状のディスプレイ開発が可能になる「フリーフォームディスプレイ」が最適と判断。ディスプレイの角を削って丸くして、形状に合わせてぴったりと埋め込ませることで、ラウンド形状と狭額縁を両立させた。

 画面が大きくなりながら、本体をさらに小型化できるのも、フリーフォームディスプレイのメリットだ。AQUOS R compactは4.9型ディスプレイを搭載しながら、4.7型液晶を搭載した従来のコンパクトモデル(AQUOS Xx3 miniやAQUOS SERIE mini SHV38)よりも高さは3mm、幅は1mm小さくなった。

 さらに、フリーフォームディスプレイはデザインの革新にもつながると小林氏は話す。

 「従来は四角い画面の周囲をデザインしていたが、フリーフォームディスプレイでは、あるべきスマートフォンのデザインの中に適切なディスプレイを配置するので、(従来のディスプレイありきではなく)デザインありきでディスプレイを開発できる。これはディスプレイメーカーならではの強みだ」(小林氏)

 このAQUOS R compactを皮切りに、さまざまなカタチのEDGESTデザインが誕生するかもしれない。

 ディスプレイの画質はHDRに対応しないことを除けばAQUOS Rと同等で、120Hz駆動による滑らかな表示とタッチパネル操作もAQUOS Rから継承している。

●使い勝手を考えると完全狭額縁は難しい?

 一方、ディスプレイの下部はホームボタンを設置する関係でベゼルを広く取っており、4辺全てが狭額縁にはなっていない。小林氏によると、これは指紋センサーはディスプレイ下にある方が使いやすいと判断したためだという。最近流行になりつつある、より縦長の「18:9」の画面比率にしなかったのは、片手での使いやすさを考えたためとのこと(AQUOS R compactの比率は17:9)。

 画面下にはナビゲーションキーを表示させて、ホーム、戻る、タスク(履歴)の操作ができるが、これをオフにして、ホームボタンを右へなぞると戻る、左へなぞるとタスクの操作ができる設定が追加された。これも片手操作を重視したためだという。

 インカメラをディスプレイ上部に配置したことで、より自然にセルフィー(自分撮り)ができるようになる。またAQUOS R compactでは“画面の中”にカメラがあるため、視線ズレを防ぎやすくなる。小林氏は「見ているのは画面だけど、カメラは画面の外にあるという視線ズレが究極の課題だった。見ている場所とカメラの場所が違うので、やや下を向いた写真になる。カメラが画面に近いほど視線が合いやすい」(小林氏)。さらに、セルフタイマーでは、視線をインカメラに誘導するよう工夫した。

●AQUOS Senseの狙い

 今回、冬モデルとしてもう1台発表した「AQUOS Sense」は、新たなスタンダードラインとして展開するもので、KDDIが11月上旬に発売することを発表済み。au版は一括価格が3万円(税別)と安く、AQUOS R compactよりもスペックは抑えられているが、使い心地の良さを重視した。製品名の「Sense」には、「ライトな人や初めてスマートフォンを買う人が何となく持っていて心地いいデザイン、感覚的に使いやすくて、自分らしく使える商品になってほしいという願いを込めた」(小林氏)。

 AQUOS Senseには、スタンダードライン機種としては初めてフルHD IGZOディスプレイを採用し、AQUOS R/R compactでもおなじみの「リッチカラーテクノロジーモバイル」や「バーチャルHDR」にも対応。OSはAndroid 8.0ではなく7.0だが、2年間のOSバージョンアップを保証する。

●スマホケースも拡充

 AQUOS R compactとAQUOS Sense向けから、アクセサリー(ケース)のラインアップを拡充させるべく、シャープの認定プログラム「DESIGN FOR AQUOS」を開始する。「カメラやキーの操作を損なわないか」「電波感度に影響はないか」といった基準をシャープがチェックし、これらを満たす製品を採用する。既にイングレム、MSソリューションズ、エレコム、坂本ラヂヲ、テレホンリース(ラスタバナナ)、レイアウトの6社が参画しており、230種類上の製品が登場する予定。

 シャープが直接オンラインでケースを販売することは予定していないが、DESIGN FOR AQUOSのWebサイトで各社の製品サイトへ飛べるようにする。なお、保護フィルムは操作性の基準を設けるのが難しいことから、今回のプログラムには含めていない。

●AQUOS Rは好調に売れている

 2017年に発売したAQUOS Rは好調に売れており、2016年夏のフラグシップ機種と比べて、146%の出荷台数を記録した。また2017年度上期の出荷台数は、前期比で173%増加した。シャープはAQUOS Rを1年で100万台を売ることを目標に掲げていたが、専務執行役員 スマートホームグループ長 兼 IoT通信事業本部長の長谷川祥典氏によると、この数字は「達成できそう」とのこと。また、AQUOS R compactを含めて「150万台の達成を目指す」ともコメントした。

最終更新:10/13(金) 23:31
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