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「異常な勤務、なぜ放置」=NHK記者過労死、両親が会見

10/13(金) 17:40配信

時事通信

 NHKが記者佐戸未和さん=当時(31)=の過労死を公表したことを受け、両親が13日、厚生労働省で記者会見し「異常な勤務がなぜ放置されたのか理解できない。時間外労働のルールが厳格であれば死なずに済んだのではないか」と労務管理の徹底を訴えた。

 
 未和さんは2013年7月に過労死。両親は赴任先のブラジル・サンパウロで長女の訃報に接したという。未和さんは当時、都庁担当で都議選や参院選の取材に多忙を極め、渋谷労働基準監督署の調査で直前の残業が月159時間余りと認定されたが、タクシーの乗降記録などを基にした遺族側の調査では209時間余りに達していたという。

 父親は「記者は『個人事業主』として管理がなく、長時間労働を強いたのではないか」と指摘。命日の前後に訪れる同僚だった記者から、未和さんの死がNHK内で共有されないまま働き方改革が進んでいると聞き、「未和の足跡が葬り去られる危機感があり、過労死を隠しているのではないかと疑念を持つようになった」と明かした。

 NHKは「遺族側が公表を望んでいなかった」としているが、両親と代理人の弁護士は「事実ではない」と否定。父親は今年9月まで謝罪はなかったとし、「どなたか責任を取られたのか、何も知らされていない」と憤った。

 結婚が決まっていた未和さんは、婚約者に指輪をはめてもらい荼毘(だび)に付されたという。母親は「希望、夢、支えだった。心から笑える日はなくなった」と涙ながらに語った。 

最終更新:10/13(金) 17:54
時事通信

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