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「世界観」の演出で観客を惹き付ける 千葉ジェッツが示すBリーグの可能性

10/13(金) 11:30配信

VICTORY

2年目を迎えたBリーグの中で一際輝きを放っているのが千葉県船橋市を本拠にする千葉ジェッツふなばし。昨季は富樫勇樹を擁し天皇杯で優勝を飾るなど飛躍のシーズンとなったが、その実力とともに話題を呼んでいるのが、アリーナに足を運ぶだけで楽しめる「世界観」の演出だ。昨季はリーグトップだった観客動員数も好調で、Bリーグの成功例と言われる千葉ジェッツの魅力に迫る。(取材・文 大島和人)

リーグ優勝候補「以上」の輝きを放つ千葉ジェッツふなばし

今年のB1は開幕から混戦で、各クラブが4試合を終えた時点で全勝が消えている。優勝候補を一つに絞るのは難しく、チャンピオンシップまでには多くの「予想外」が起こるはずだ。ただ千葉ジェッツは単なる優勝候補という「以上」の存在感を見せている。船橋アリーナに足を運べばコートの内外から彼らの強みを発見できるだろう。

千葉はここまで3勝1敗。14日、15日には昨季のBリーグ王者・栃木との対戦を控えている。昨季はジェッツにとって躍進の1年で、1月のオールジャパン(天皇杯)は栃木、シーホース三河、川崎ブレイブサンダースを連破して初優勝。40年以上に渡って実業団系チームが独占していたタイトルを、市民クラブのジェッツが奪ってみせた。

「ネクストスター」富樫勇樹が引っ張る

Bリーグが初年度を迎えるにあたって「ネクスト田臥は誰か」というのは一つの注目点だった。ジェッツの富樫勇樹は167センチのポイントガードだが、昨季はチームの躍進とともに彼自身もブレイク。11月から始まるワールドカップアジア予選でも、代表の主力として大きな期待を受けている。
ピック&ロールと呼ばれるオフェンスは現代バスケの「超基本形」だが、富樫はインサイドの選手が近づいてかける「ピック」のスクリーンを利用して、得点につなげるプレーが抜群に上手い。距離を空けると3ポイントシュートを打ち、不意に近づくとドリブルで抜く。二人で寄るとフリーの選手にパスを出す--。富樫はそうやって相手を「ジレンマ」に追い込める選手だ。

ジェッツには「速攻」「スリーポイントシュート」といった昨季からの強みもある。外国籍選手は2名入れ替わったが、チームのスタイルに合わせて選手を選んだ。ギャビン・エドワーズはシーホース三河からの移籍で、206センチ・110キロという体格はセンターとしては小柄。トニー・ガフニーも203センチ・97キロとインサイドプレイヤーにしては細身だ。しかしこの二人はよく走れて、跳べる選手。特にエドワーズは速攻からのダンクで場内を沸かせられる「絵になる」選手で、自らが打たなくても富樫や小野龍猛が3ポイントを打ちやすいような中からのラストパスも出せる。

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最終更新:10/13(金) 17:26
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