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年金もらえるの? 年金保険料を納めても意味がない?!(1)

10/13(金) 12:10配信

ファイナンシャルフィールド

「自分達が老後を迎えるころには、老人ばかりになってしまうから、年金制度が維持できているかわからない。

それなら保険料を納めずに自分年金をつくるため貯蓄や投資をするとか、個人年金に加入した方がいい。」という理由で未納率がなかなか下がらないという状況ですが、果たして保険料を納めても意味がないのか検証してみましょう。

年金の支給事由には遺族もある

「年金=年をとってからもらうもの」と1対1で対応させていませんか?

年金がもらえる理由は65歳以上になったから(保険料納付要件を満たした場合)だけではありません。

遺族年金という制度もあります。しかもこの場合は、保険料納付要件は老齢給付に比べてかなり柔軟です。

遺族基礎年金の場合は、父親が亡くなったときに高校卒業前までの子(障害者の場合は20歳未満)がいること、国民年金保険料を3分の1以上滞納していないこと、死亡月の属する月の前々月までの1年間(亡くなったのが10月ならば8月までの直近1年間)の保険料を納付していれば、遺族基礎年金の受給資格が得られます。

遺族基礎年金は平成29年度で基本額は、老齢給付の満額779,300円と同額です。

さすがに、亡くなってから慌てて1年分納めに行っても遅いですよ!という話ですが、まじめにおさめていれば、これだけ受給できるのはありがたいです。

コアリヅマ限定からコアリオットへ対象拡大

年金制度ができたときには、女性は結婚すると家庭に入るというのが一般的なスタイルだったため、「大黒柱を亡くした未亡人は子どもをかかえて仕事に就くのもままならない」という考えのもと、夫が亡くなった場合の「子どもがいる妻(子あり妻=コアリヅマ)」または「子」だけが受給権者だったのですが、この考え方が時代の流れにそぐわないということから平成26年4月以降、「子あり夫」も対象となりました。

子どもがいない夫婦の場合

では子がいない場合、あるいは子どもがすでに高校3年の年度末を過ぎた(独り立ちと考えられているようです)場合はどうなるか気になるところですが「寡婦年金」か「死亡一時金」のどちらかの選択受給になります。

それぞれ条件がありますが、寡婦年金の場合60歳~65歳の間(65歳になれば自分の老齢年金がもらえますから)夫の老齢基礎年金の4分の3、死亡一時金の場合は納付期間に応じて12~32万円になります。

繰り返しですが、遺族基礎年金の場合、極端な言い方をすれば、亡くなる2か月前から1年間ちゃんと保険料を納めていれば、老齢給付の満額に相当する給付が支給される仕組みがあることも認識しておくべきです。



Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、社会保険労務士
MBA(ファイナンス)、キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

ファイナンシャルフィールド編集部

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