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水泳選手って、メチャクチャ食べなきゃいけないのご存知でしたか? 塩浦慎理(イトマン東進)インタビュー

10/13(金) 11:30配信

VICTORY

突然ですが、水泳選手って1日にどれぐらい食べなきゃいけないかご存知でしたか? 抵抗のある水の中であれほど激しい動きをする時点で、常人よりもはるかに多くの量を食べなきゃいけないスポーツなんです。では、具体的にどれだけ食べなきゃいけないのでしょうか。リオ五輪・世界水泳出場経験のあるトップスイマー塩浦慎理(イトマン所属)選手に、リオ五輪当時の食事リストを用意していただきました。(取材・文 澤山大輔[VICTORY編集部] 写真:松岡健三郎)

大会中は、1日900グラムの炭水化物を摂ります

――本日は、水泳選手の身体づくりについて伺います。以前、水泳部の人間に「水の中で浮くために、脂肪がある程度必要」という話を聞いたことがあるのですが、実際のところある程度の体脂肪が必要なのでしょうか?

塩浦慎理(以下、塩浦) 実は、そこまで必要でもないんですね。僕自身でいうと体脂肪の量はこの1年で増えていますが、それは筋肉を増やしているためで。筋肉と体脂肪、どちらかだけを極端に増やすのは難しいですから。
 
(オリンピックに出場する)僕らのレベルでいうと、浮力は自分たちでコントロールできます。そういう意味で、脂肪が浮力のために必要ということではないですね。ただ、筋肉を大きくしてよりパワーを得ようと思うと、たくさん食べないとエネルギーが枯渇していくので。結果的に脂肪がつきやすくはなっています。あと、単純に水の中って脂肪がつきやすいんですよね。
 
――内臓を冷やさないように。
 
塩浦 そうです、結果的に脂肪を蓄えやすくなる。それだけであって、ある程度脂肪がなければいけないという話でもないですね。
 
――1日の食事で、何千キロカロリー摂取せねばならない、という決まりはありますか?
 
塩浦 ある程度は決まっています。僕の場合、4,000~5,000キロカロリーぐらいです。ただ、大きな大会になると強度の高いレースになりますので、筋肉内の糖質をスグに使い切ります。そうすると、炭水化物だけで3,600キロカロリー取ることもありますね。それぐらいの数値が、一番回復が早いというデータもあり。
 
――炭水化物だけで3,600キロカロリー?? グラムにするとどれぐらいですか?

塩浦 900グラムぐらいですね。残りはタンパク質やビタミンを取りますが。
 
――それはとんでもない量ですね……すべて砂糖なりで取るわけではないにせよ、ほとんど1キロ糖質を取るというのは。食事はどれぐらいに分けて摂っているのですか?

塩浦 果てしなく(笑)。時間が空いたらゼリーを食べたり。1時間のうちに吸収できる量やスピードはだいたい決まっているので、本当にこまめに食べ続けている感覚です。レースに出て、終わってリカバリーで食べて、ちょっと時間が空いたら食べて、昼寝して、起きたら食べて……という繰り返しですね。大会期は。

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最終更新:10/13(金) 14:05
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