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『ネリー・アルカン…』特別試写会でブルボンヌ×ナジャ・グランディーバが語る 「この映画は“いましめ~”」

10/13(金) 14:47配信

ぴあ映画生活

21世紀フランス文学界に彗星のごとく現れた実在の作家ネリー・アルカンの、愛と激情の人生を綴った映画『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で』の特別試写会が10月12日、YEBISU GARDEN CINEMAにて行われた。上映前には、女装パフォーマー/ライターのブルボンヌと、ドラァグクイーンのナジャ・グランディーバによるスペシャルトークショーが行われた。

『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で』特別試写会その他の写真

新宿二丁目を飛び出し様々な雑誌で連載を抱えるブルボンヌと、関西を中心に活動するナジャ・グランディーバ。東西の女装界を代表するふたりは、15年以上の親交がありながらもツーショットで公式に登場するのは今回が初めて。

高級エスコートガールだった自らの過去をモデルにした小説で文壇にデビューしたアルカンの生涯が、小説の世界と現実の世界が織り交ぜられながら描かれていく。

作品を鑑賞したグランディーバは、最近のテレビでは観ることが少なくなったダイレクトな性描写に衝撃を受けたと語り、「台詞ひとつひとつに意味が込められていて見逃せなかった。こんなに集中して映画を観たたのは初めて!」とコメント。一方、ブルボンヌは、「人生においてすごく大事なことを教えてくれる作品」とアルカンの人生観が心に響いたことを明かす。

劇中で様々な姿を演じ分けているネリーと同じように、プライベートでは“男性”として生活をし、パフォーマンスとして“女性”を演じるふたり。グランディーバは、「よく男性の気持ちも女性の気持ちもわかるって言われるけれど、本当は女性の気持ちはあんまりわからない。だから、女性を演じているというよりは、自分のやりたいことをやらせていただいているだけ」と本音を語る。

また、InstagramをはじめとしたSNSの普及によって、一般人にも演じ分ける機会が増え、“インスタ映え”という言葉のように“自分を盛る”ことが主流になっている昨今。ドラァグクィーンとして自分を盛ることに長けたふたりではあるが、普段の生活ではSNS映えをするような生活をしていないという、意外な一面を明かした。ブルボンヌは「現実から乖離した自分を作って、“いいね”をもらうことが自分の価値だと考えてエスカレートしていく時代は、周りの評価を気にしてしまうネリーと同じ」と作品につなげ、「だからその点でこの映画は“いましめ~”」と、どこかで聞いたイントネーションで会場を盛り上げた。

『ネリー・アルカン 愛と孤独の淵で』
10月21日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA ほかにて全国順次ロードショー

最終更新:10/13(金) 15:44
ぴあ映画生活