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ソニーの最新ウォークマン「NW-ZX300」と「NW-A40」は買いなのか?(後)

10/13(金) 19:43配信

Stereo Sound ONLINE

進化したのは、やはり「音質」

 10月7日に発売となる新ウォークマンは、ミドルクラスの「NW-ZX300」と、ハイレゾ対応のエントリークラスとなる「NW-A40」シリーズ。ハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤー(DAP)として確固とした人気を持つモデルだけに注目度も高く、気になっている人も多いだろう。前編で各モデルの特長と変更点をお伝えした。後編ではインプレッションを中心に紹介する。

【画像】ウォークマンの操作画面など

 新ウォークマンは2シリーズとも画面操作性や、追加された「USB DAC」以外の機能は大差がない。もっとも進化したと考えられるのは、やはり「音質」ということになる。その音質をじっくりとレポートしよう。

「NW-ZX300」は、上位のWM1シリーズに迫るサウンド

ソニー
NW-ZX300
オープン価格(想定市場価格¥65,000前後)

●対応ファイル:~384kHz/32bit PCM、~11.2MHz/1bit DSD
●搭載メモリー:64GB+micro SDカードスロット
●寸法/質量:W57.7×H120.4×D14.9mm/約157g

 まずは「NW-ZX300」だ。試聴では、4.4mm5極バランスケーブルが付属したヘッドホン「MDR-1ABP」(想定市場価格¥30,000前後)で確認している。率直に、こちらは音質のグレードがかなりレベルアップし、10万円を超えるWM1シリーズに近い感触となっている。また、音色的なキャラクターも大きく変わっている。

 「NW-ZX300」の音は、中域が充実していて音の張りが勢いよく出てくる印象だ。低音も力があり、リズムのキレも良い。ナチュラルで落ち着いた感触なのだが、反応がよくキビキビと音が出るので、穏やかとか大人しい感じはない。例えば、アルネ・ドムネルス とゲオルク・リーデルのジャズアルバム『JAZZ at Pawnshop』の「Take Five」(DSD11.2MHz)を聴くと、サックスの音色が生き生きとしてグルーブ感がよく出た演奏になる。リズムセクションのノリの良さもしっかりと伝わる。女性ヴォーカリスト、マリーナ・ショウ『Who Is This Bitch, Anyway?』(192kHz/24bit/FLAC)の歌声も、やさしい感触と色っぽさがよく出ている。

 そして、バランス出力ケーブルに切り替えると、まずは音場が大きく広がり、奥行き感も出てくる。マリーナ・ショウだとヴォーカルと左右のギターや後ろのリズムセクションとの距離感がよく出てくるし、「Take Five」は演奏をしているクラブの広さが感じられるようになる。そして、低音の鳴り方もより力感を増す。ただパワフルになるのではなく、余裕を持った鳴り方になる感じで、キレの良さも高まっている。出力がかなり大きくなることも含め、パワー感や細部の再現性も向上するので、対応したヘッドホンを使用し、バランス接続で聴いた方が持ち味を活かせるだろう。

 従来モデル「NW-ZX100」どうだろうか? こちらはややメリハリを効かせた鳴り方で、ブライトで元気のいい音になったと感じる。ボーカルの歌はくっきりとして聴きやすいし、ギターの音色もより際立つ。アンバランス接続で聴き比べても、細部の再現性や音色の質感などはやや差を感じる。絶対的なクオリティーの高さでは「NW-ZX300」が明らかに上だ。

 ただし、華やかさをもった楽しげなサウンドは魅力的で、ロックやポップスならばこちらの方が好ましいと感じる人は多いかもしれない。

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最終更新:10/13(金) 19:43
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