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「朝仁の千年松」枯れ進む  線虫の有無調査中 奄美市の保存樹

10/13(金) 14:09配信

南海日日新聞

 鹿児島県奄美市の保存樹に指定されている「朝仁の千年松(リュウキュウマツ)」=同市名瀬朝仁新町=の葉が赤く変色し、一部で枯れが進んでいる。市側は千年松の状態を調査し、松枯れの原因となる線虫がいないことを確認し次第、薬剤を樹幹に注入して改善を図る方針だ。

 奄美市の松枯れの被害量は2013年をピークにやや減少しながら年間約2.8万立方メートルほどで推移している。16年度は2万7833立方メートル。

 防除対策はヘリコプターを使った大規模な薬剤散布などが一般的。しかし、奄美大島では水源や希少動植物への影響に配慮し、枯れた松を伐採して薬剤で薫蒸。広葉樹林への更新を進め、保存樹には数年おきに薬剤を樹幹に注入し予防している。市環境対策課は「メーカーから予防の薬剤は7年間ほど効果が持続すると聞いている」と話した。

 千年松は13年7月に一部、松枯れがあった。市側は14年3月に薬剤を注入したほか、年4回、線虫を運ぶカミキリムシを防ぐため、樹上から噴霧機を使い薬剤散布を行い保護してきた。17年は5、7、9月に薬剤を散布した。

 2月、千年松が一部枯れていたことから、市側は松枯れの原因となる線虫の有無を調べたが確認できなかった。その後、状態は安定していたが、8月の台風5号の被害状況調査中に葉の変色を発見した。
 9月の薬剤散布に合わせた検査でも線虫は見られなかった。現在、シロアリ被害や潮風害も含めた詳しい検査を進めている。

 朝仁の千年松は地元では「神松木(カンマチゲ)」と呼ばれていたという。1978年に市の保存樹に指定された。県がまとめた「かごしまの名木2001」によると、樹齢約400年、幹周3.8メートル、樹高13メートル。

奄美の南海日日新聞

最終更新:10/13(金) 14:09
南海日日新聞

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