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前人未到の記録に挑む!~『情熱大陸』フリーダイバー木下紗佑里~

10/13(金) 17:49配信

トレンドニュース(GYAO)

映画『グラン・ブルー』を彷彿(ほうふつ)とさせる番組だ。
映画と異なるのは、人類史上はじめて素潜りで100メートルを超える記録をつくったジャック・マイヨールが主役ではなく、フリーダイバー・木下紗佑里(きのしたさゆり・28歳)の前人未到の記録に挑戦する姿を追っている点。10月8日(日)放送の『情熱大陸』は、フリーダイビング世界大会連覇なるか否かのドキュメンタリーだ。

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■チャーミングなオープニング

硬派なドキュメンタリーだが、番組のオープニングはチャーミングだ。
真っ青な海・サンゴの山・南の魚たちの映像に、「その日、沖縄の海に潜った人たちは、あり得ない光景に目を見張った」というコメントで始まった。
「アニメの世界だよ」「魚と一体化していました」「すごい奇麗でした。人魚です」と、その場に居合わせた人々の絶賛の声が続く。褒めていたのは、ボンベもなしに海中に遊ぶ女性。それが今回の主人公・木下紗佑里だった。

彼女は一呼吸で5分近くも海中に留まることができる。
まだなじみの薄いスポーツ・フリーダイビングを広めるための撮影会だった。
「海にギューッとされて、自分が海になって、溶けていく感じ」インタビューは、実に自然体だ。

■木下紗佑里のプロフィール

長崎県出身の彼女は、父に水泳を習い、高校時代は競泳の選手だった。大学卒業後はスイミングスクールのインストラクターになったが、2013年にフリーダイビングと出会う。
そして世界大会「キプロス2015年」で優勝。キャリアわずか2年でいきなりトップに躍り出たために、ダイバー仲間からモンスターと呼ばれたくらいだった。
さらに去年4月の大会「Vertical Blueバハマ2016」では、足ひれなしの種目で、72 mの世界記録もマークした。それまでロシアの女性選手が持っていた、不滅と言われた記録を2m更新した。潜水時間は3分14秒。誰もが認める世界チャンピオンになった瞬間だった。

フリーダイビングでは、水深30mを過ぎると水圧で肺が縮み、自然に沈むフリーフォールが起きる。
ただし訓練を受けなければ、鼓膜を傷つけ、肺もつぶれてしまう。ところが鍛えることで、70mあたりで血液が脳・心臓・肺などに集中するようになる。ブラッドシフトと呼ばれる生命維持の能力だ。
これはイルカと変わらないものだという。そういえば、映画『グラン・ブルー』の主人公・ジャック・マイヨールは、10歳の時に日本の佐賀県唐津市七ツ釜ではじめてイルカと出会ったことが人生の原点になっていた。天才はイルカと関係が深いようだ。

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