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「ブラック」批判された東京五輪の薬剤師募集 「あくまでも非公式の調査」と日薬は説明

10/13(金) 21:10配信

BuzzFeed Japan

「報酬および旅費の支給なし」「宿泊施設の手配なし」で「10日程度の勤務」「英語で服薬指導ができる」「公認のスポーツファーマシスト」が「36人必要」とした東京五輪スタッフの薬剤師募集に、複数の批判が上がった。これについて、日本薬剤師会副会長は「あくまでも非公式の“調査”」だったと説明。募集の内容を明らかにした薬剤師と、日本薬剤師会、大会組織委員会、それぞれの見解は。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

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「ブラック過ぎて笑うしかない」と批判の声が上がった、オリンピックのスタッフ募集。

東京でのオリンピック・パラリンピック開催を2020年に控え、さまざまな準備が進んでいる。

忘れてはならないのが、世界各国から集まる選手たちの体調管理だ。2020年大会においても「選手村総合診療所」が設置される予定となっている。

そんな「選手村総合診療所」の医療スタッフ募集に、10月上旬、インターネットを中心として“ブラック過ぎて笑うしかない”“プロを無報酬で働かす事案、いくつ目でしょう”などと、批判の声が上がった。

きっかけは9月17日付で公開された、薬剤師の奥谷元哉氏のブログ『ブラック企業?!オリンピックのスポーツファーマシスト募集要項がひどすぎる』。

奥谷氏はこのブログで、自らの元に届いたオリンピック・パラリンピックの医療スタッフ募集のメールの内容を公開した。その要点は以下のようなものだ。

「報酬および旅費の支給なし」「宿泊施設の手配なし」「10日程度の勤務」「英語で服薬指導ができる」「公認のスポーツファーマシスト」「36人必要」

スポーツファーマシストは日本アンチ・ドーピング機構が認定する資格で、薬剤師の中でも最新のアンチ・ドーピング規則に関する知識を持つ者に与えられる。

資格取得に際しては合計27,900円の費用がかかる。日本薬剤師会は、同資格の公式サイトに会長である山本信夫氏のインタビューを掲載し「賛同」している。

このメールは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の依頼を受けた日本薬剤師会が、各都道府県の薬剤師会に伝達を依頼したものとされた。

薬剤師は国家資格の専門職だ。さらに取得に費用のかかる資格、英語のスキルを前提にしていながら、10日間分の業務を無報酬で依頼していることになる。

奥谷氏はブログ中で“交通宿泊費支給は当然のこと、日当も最低3万円は出さないと人材に見合いません”と述べている。

この依頼内容は、プロの仕事の価値を毀損するのではないかーーこの条件を見た人からは、そんな声が複数、上がっていた。

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最終更新:10/13(金) 21:10
BuzzFeed Japan