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旅する落語家、幻の長編人情話を復活

10/13(金) 6:00配信

Lmaga.jp

旅をしながら全国各地で落語会に出演し、年間600を超す高座に上がる落語家・柳家三三(さんざ)が今秋、関西で立て続けに独演会を開く。

ひとつは、初代・談洲楼燕枝(だんしゅうろうえんし)の長編人情話を甦らせた六カ月連続独演会『たびちどり』(13日・ナレッジシアター)。「燕枝は、三遊亭圓朝と同時代で双璧をなした方。いくつか作品を残したのですが、なぜかやり手がぷっつり途絶えて。何年か前に触れてみたら、案外おもしろいじゃないか、こりゃもったいねぇなと。(現存する燕枝の作品で)まとまったお話をやるって言うのは、ほかの噺家さんではいないかな」と大作を復活させた。

「元々はたぶん毎日30~40分しゃべって30回、1カ月ぐらいの分量でしょうね。資料としては文語体で書かれた読み本みたいなものと、弟子の速記くらいしかなく、まとめてみたら2時間くらいしゃべって6回分、12話」と話す。すでに第5回まで終了し、残すところ最終回のみ。「だんだん来てくださる方が増え、評判のいいテレビドラマみたいなもんで、少しずつ増えてます。こういう続き物は、次も来なきゃって思ってもらって、騙して引っ張ってなんぼですから(笑)。ただ最終回は、誰もが長いこと聴いたと思えるエンディングになるのかどうか」と期待が膨らむ。

もうひとつは、秋の恒例となる旅公演『ニッポンあちらこちら』。「自分のライフワークとして、哀愁漂う旅にできれば」と、関西では15日に兵庫の「酒蔵通り煉瓦館」(西宮市)、22日に京都の「大江能楽堂」(京都市中京区)で上演する。演目は「そのとき旬の、自分のなかで活き活きしている噺を選んで、おしゃべりをしてみよう」と、西宮の昼は『三味線栗毛』、夜は『五貫裁き』を、京都では『居残り佐平次』を披露する(チケットは各プレイガイドで発売中)。

最終更新:10/13(金) 6:00
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