ここから本文です

JPモルガンとシティの7-9月決算が示したウォール街の懸念と話題

10/13(金) 13:33配信

Bloomberg

JPモルガン・チェースとシティグループが先陣を切り、米銀の7-9月(第3四半期)決算発表が12日始まった。低調なトレーディングによる影響や消費者信用の懸念が示されるとともに、ビットコインンなどちまたをにぎわす話題への言及もあった。

両行ともに純利益は市場予想を上回ったものの、その達成方法は分かれた。JPモルガンは融資のマージン改善に頼ったが、シティはコスト圧縮継続が寄与した。12日の米銀決算から読み取れた点を以下に挙げる。

トレーディング減少

2四半期連続で、ボラティリティーの低さが銀行の債券取引に重しとなった。JPモルガンの幹部らはパフォーマンス自体は第3四半期に典型的な内容だったとした上で、前年同期比での大幅減少については、同年の英国民投票や米大統領選挙に絡んだトレーディング急増からの反動を示す部分が大きいと説明している。シティでは近年苦戦した株式トレーディングで収入が想定外に増え、予想を上回る結果につながった。

ビットコイン

決算発表日はビットコインがちょうど初めて5000ドルを突破し、記者らとの電話会議で話題になった。JPモルガンのマリアン・レーク最高財務責任者(CFO)は同行の仮想通貨に関わる姿勢について、適切に規制されていれば「オープンマインドだ」と発言。ビットコインは「詐欺」であり、取引するような「愚かな」従業員は解雇すると先月話したジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)に比べ、かなりマイルドな言い方をした。一方、シティのジョン・ガースパッチCFOは仮想通貨やその基盤となるブロックチェーン技術を同行は「注視」していると話した。

融資の伸び

複数の銀行は、顧客が米当局の政策変更待ちで、債券市場で比較的安く資金調達する選択肢もあるため、借り入れを休止していると指摘していた。JPモルガンの総融資の伸びは減速したものの、同行が「中核的ローン」と考える部分は6%増とライバル行を引き続き上回ったと、UBSグループのアナリストらは指摘した。

1/2ページ

最終更新:10/13(金) 13:33
Bloomberg