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無痛分娩事故、過失責任を慎重判断 京都の院長書類送検

10/14(土) 1:47配信

京都新聞

 京田辺市の産婦人科医院「ふるき産婦人科」で2012年11月、麻酔で痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)で出産した母子が重度の障害を負った事故で、京都府警は13日、業務上過失致傷の疑いで、同医院の男性院長(55)を書類送検した。府警は、男性院長が薬剤を多量に投与するなど適切な処置を怠った可能性があるとみている。ただ、薬剤の効果には個人差があることなどから、京都地検が今後、過失責任を問えるか慎重に判断する。
 関係者によると、ロシア人の元大学准教授エブセエバ・エレナさん(40)は12年11月上旬、同医院で無痛分娩を希望し、背中に差し込んだ細い管を通じて麻酔薬を注入する硬膜外麻酔を受けた。直後に容体が急変して心肺停止の状態になった。搬送先の病院で生まれた長女(4)は低酸素虚血性脳症となり、エレナさんも心肺停止後脳症となった。
 男性院長が誤って管で硬膜を破った上、短時間で高濃度の薬剤を過剰投与するなどした疑いがあるとして、エレナさんの夫(55)=京都市左京区=らが8月、京都府警に告訴していた。公訴時効(5年)が11月に迫る中、府警は院長から話を聴くなど捜査を進めていた。
 夫は取材に「医師には過失があったと思っているので、検察には厳格な判断をしてほしい」と話した。

最終更新:10/14(土) 1:47
京都新聞