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小商圏に「逆張り出店」 白山・吉野谷でコメヤ薬局

10/14(土) 1:12配信

北國新聞社

 コメヤ薬局(白山市)は、同市吉野谷地区に調剤薬局を開業した。人口の少ない地域の処方箋や日用品、飲食料品需要に応える狙いで、従来の店舗より小型化し、採算を確保するため営業日を平日に絞った。商業エリアや住宅街で大型ドラッグストアが出店競争を繰り広げる中、ライバルのいないエリアに「逆張り出店」し、地域密着を前面に打ち出すことで生き残りを図る。

 コメヤ薬局吉野谷店は10月2日、吉野谷地区佐良に開業した。診療所や特別養護老人ホーム、公民館、温泉センターなどに近接した立地で、商圏人口は白山麓の約5千人を見込む。

 店舗面積は約90坪で、診療所で発行された処方箋を受け付ける調剤室を併設した。同社の店舗では初めて飲食店営業の許可を取得し、飲食コーナーでは管理栄養士が店内のキッチンで調理した食事を提供する。

 日用品や食品売り場は、健康の悩み事に応じて商品を分類して並べた。来店客の要望に合わせ、商品の取り寄せや宅配にも対応する。

 営業するのは平日だけで、営業時間も午前9時から午後6時とし、従来の店舗より閉店時間を早めた。年間売上高は1億2千万~5千万円を見込む。

 石川を含む北陸のドラッグストア業界では近年、既存店の近くに同業他社が出店する「接近戦」が続いている。

 クスリのアオキ(白山市)やゲンキー(坂井市)が住宅街を中心に300坪の大型店を集中出店しており、「1万人規模の商圏を3、4店舗で奪い合っている状態」(業界関係者)だ。

 コメヤ薬局が打ち出した小型店戦略は、こうした大型店との消耗戦を避ける狙いもある。今後は吉野谷のような山あいの地域だけでなく、大規模店が少ない街中などに小型店を展開することも検討している。

 長基健司社長は「商圏が小さくても需要はある。健康の悩みを気軽に相談できる店づくりを進め、地域密着で違いを出したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:10/14(土) 1:12
北國新聞社