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ダリオ氏のブリッジウォーター、イタリア金融株に「ビッグショート」

10/14(土) 2:15配信

Bloomberg

レイ・ダリオ氏が率いる世界最大のヘッジファンド運営会社、米ブリッジウォーター・アソシエーツはイタリアの金融株に対する売りポジションを7億1300万ドル(約800億円)に膨らませている。ブルームバーグがまとめたデータによれば、同社がこれまでに公表した欧州株の売りポジションとして最大規模となる。

過去1週間に当局に提出された文書を総合すると、ブリッジウォーターの売り持ちは銀行5行、保険1社を対象。ミラノを拠点とする世界最大のケーブルメーカー、プリズミアンに対してもショートを仕掛けている。ブリッジウォーターの広報担当者はコメントを控えた。

不良債権に関する欧州中央銀行(ECB)の規制強化が、依然大量の延滞ローンを抱えるイタリアの金融機関を直撃するとの懸念から、同国の金融株は今月に入り下落。昨年末時点で延滞ローンの合計額が3000億ユーロ(約40兆円)を超えていたイタリア銀行界は、それ以来は資産売却と証券化を通じてエクスポージャー縮小に努めており、ブルームバーグ・インテリジェンスの分析によると、返済が延滞しているローンは約25%、不良債権に分類されるものは40%近く減少した。

ジュネーブを拠点とするレイル&シエのオルタナティブ資産共同責任者、ニコラス・ロス氏は「ブリッジウォーターのポジションは極めて大規模だ」と指摘。「しかし遅れて駆けつけてきた感がある。イタリアの銀行は延滞ローンの処理を進め、ゆっくりとではあるが確実にバランスシートから除去している」と述べた。

原題:Bridgewater Wagers $713 Million Against Italian Financials (1)(抜粋)

Brandon Kochkodin, Nishant Kumar, Sonia Sirletti

最終更新:10/14(土) 2:15
Bloomberg