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技能五輪、アブダビ大会が開幕

2017/10/16(月) 14:45配信

日刊工業新聞電子版

■中国選手を警戒、お家芸再興なるか

 「第44回技能五輪国際大会」の競技が15日(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの「アブダビ国際展示場」で始まった。4日間の長丁場だけに、気力と体力が求められる。栄冠をつかめるか―。並み居る強豪との戦いの火ぶたが切って落とされた。

 「情報ネットワーク施工」は7連覇がかかる。清水義晃選手(協和エクシオ)は「最低目標が金メダル」と高い目標で自らを追い込む。ライバルは着実に力を付けている。「実力的に日本と遜色なくなった」(清水選手)。そのライバルとは中国の選手だ。
「移動式ロボット」は2連覇に挑む。古久根秀治選手と山本椋大選手(デンソー)は「プレッシャーはあるが、持てる力をすべて出し切る」(山本選手)と気を引き締める。

 「CNC旋盤」と「CNCフライス盤」の切削系2種目は韓国や中国、ブラジルとの激戦が予想される。旋盤の淺津雄太選手(日立製作所)は「できることをしっかりやって金メダルを狙う」と力強い。フライス盤の剣持光彰選手(トヨタ自動車)は「日本の技能を世界に示したい」とお家芸の再興に臨む。

 「メカトロニクス」には岡野祥磨選手と佐藤健太選手(トヨタ紡織)が挑戦する。岡野選手は「日本の底力を見せつけて、メダルをとりにいく」と頂上を見据える。「工場電気設備」の田中奨二選手(日立製作所)は「普段通りの力が出せればいけるはず」、「構造物鉄工」の遠周直人選手(三菱重工業)は「今までお世話になった家族や会社に結果で恩返ししたい」と、意気込む。日本選手団の活躍が期待される。

■58カ国・地域から過去最多1300人

 世界の若き匠が技能を競う「第44回技能五輪国際大会」が14日(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの「アブダビ国際展示場」で開幕した。アブダビ職業教育・訓練専門学校のムバラク・サイード校長が「この大会でUAEの何万もの若者が技能の可能性に気づくだろう」と、開会を宣言した。58カ国・地域から過去最多の1300人の選手が出場する。

 拍手で迎えられた日本選手団は、胸を張って堂々と行進した(写真)。全51職種のうち40職種に計45人が出場し、技能世界一に挑む。

 日本は2015年(前回)のブラジル大会で金メダル5個を含む計13個を獲得した。今大会はこれを上回る成績を目標に掲げる。競技は15―18日。会期中に来場者10万人以上を見込む。

最終更新:2017/10/16(月) 14:45
日刊工業新聞電子版