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時速100キロ以上で「キンコン、キンコン♪」なぜ速度警告音は無くなったのか

10/17(火) 12:19配信

オートックワン

Q:かつて、日本で走るクルマは時速100キロを超すと「キンコン♪キンコン♪」と鳴る速度警告音が鳴っていましたが、いつのまにか廃止されてましたね、速度警告音はなぜいきなり無くなってしまったのでしょうか?

かつて“ターボ車”ばかりだった日本車たち


A:それは、主にアメリカからの圧力によってです。

1980年代、日本の貿易黒字が急拡大し、中でもアメリカに対する黒字が巨額に膨れ上がり、大きな日米問題になりました。アメリカは閉鎖的な日本市場に対する非難を強め、いろいろな問題点を追及したのです。

自動車に関しては、すでに関税はゼロにされていましたが、日本のさまざまな規制が「非関税障壁だ」と指摘されました。最大のものは「3ナンバー車の自動車税が高いこと」。その他、反射板のサイズの規定など、日本市場の些細な規則を守るために、輸入車は細かい改造をしないと売ることができませんでした。

その中のひとつが、速度警告音でした。当時、日本国内の保安基準では、普通乗用車が約時速100キロ(実際には時速105キロ)、軽自動車では約時速80キロ(実際には時速85キロ)を超えると、チャイムやブザー等の効果音を鳴らさなければならず、鳴らないと車検もパスできませんでした。

しかしこんなものは、言うまでもなく日本だけの規制で、輸入車はこれを装着するためコストが上昇してしまいます。そこで1986年、ついに保安基準からこの項目が廃止されたのです。アメリカの圧力で、こういったくだらない規則が廃止されたのは実にありがたいことでしたが、その後もアメリカ車の日本への輸出台数は微々たるもので、増えたのは主にドイツ車でした。

結局、当時のアメリカビッグ3は、アメリカ市場というあまりにも巨大な基盤に安住していて、他国の風土に合うようなクルマを開発する気はなかったんですね。

この他にも速度警告音が廃止された理由のひとつに、「眠気をもよおさせる」という説がありました。

しかし、スピード違反をしているのですから、警告音を聞き続けることで眠くなることに配慮するというのは実におかしな話です。

余談ですが、この頃(1983年)国産車にドアミラーが認可され、フェンダーミラー規制がなくなりました。

最終更新:10/17(火) 12:19
オートックワン