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大阪城隣接の旧陸軍庁舎が複合施設に 屋上から迫力の天守閣

10/18(水) 11:39配信

THE PAGE

旧日本陸軍第4師団司令部庁舎

大阪城隣接の旧陸軍庁舎が複合施設に 屋上から迫力の天守閣 撮影:岡村雅之 空撮:柳曽文隆 THEPAGE大阪

 大阪城天守閣に隣接する歴史的建造物「旧日本陸軍第4師団司令部庁舎」が19日、レストランやおみやげショップなどを集めた複合施設「ミライザ大阪城」としてリニューアルオープンする。天守閣が眼前に迫る屋上テラス、太閤秀吉をリスペクトした黄金のバーやカクテル、コース料理。関係者は「世界が共感できるクールジャパンを大阪城から発信したい」と意気込んでいる。

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秀吉を意識「黄金の間」イメージしたレストランも

 レンガ調のスクラッチタイルで身を包み、欧州の古城を思わせる塔を従えた重厚な外観。一歩足を踏み入れると、優雅な装飾の階段やステンドグラスが非日常の世界へいざなう。

 戦禍をくぐり抜けた近代建築の遺産をできる限り継承しつつ、現代性を加味して大阪の新名所を目指すリノベーション工事が完了した。

 これまで大阪城公園内には本格的な料理を提供する飲食施設が少なかったため、天守閣を訪れた訪日外国人客らは食事する際、道頓堀や心斎橋へ移動する比率が高かった。そこで、公園内に長く滞在してもらうための切り札として、ミライザが計画された。

 1階にはおみやげショップや忍者グッズ専門店、たこ焼き店などが並び、気軽に入りやすい雰囲気に。2階、3階と屋上は「ザ・ランドマーク・スクエア・オオサカ」として一体展開。レストラン、パーティ、ウエディング施設などで構成し、華やぎや潤いを醸し出す。2階は創建当時の面影をもっとも色濃く残し、レストランではモダンイタリアン料理を楽しめる。

 また3階の創作フレンチ料理のレストランは、初代大坂城を築いた豊臣秀吉をリスペクトし、秀吉がこよなく愛した黄金の間をイメージ。秀吉の月見酒をヒントに、オリジナルカクテルも3種考案するなど、場所を意識した演出も行っていた。

戦後は大阪府警本部、市立博物館として使用

 屋上へ上がることもでき、目の前には天守閣が飛び込んでくる。地上から見上げる天守閣と比べると、ほぼ水平目線で迫力が増す感じがする。3階と屋上にチャペルが開設され、天守閣を背景に結婚式を挙げることができるそうだ。屋上施設の正式開業は暖かくなる来春3月の予定で、19日から22日まではオープン記念として特別公開する。

ミライザに変身した建物は1931年、旧日本陸軍第4師団司令部庁舎として建造された。先月入館者1億人を達成した天守閣と同い年だ。戦後は大阪府警本部、市立博物館として使用された後、新たな活用方法が模索されていた。

シャンデリアやスデンドグラス鑑賞も楽しめる

 観光需要の好調さを追い風にし、関係者は「世界が共感できるクールジャパンを、大阪城から発信したい」「大阪の皆さんには、大阪城があってよかったと誇りに思ってもらえるよう取り組みたい」と意気込む。

 観光客ならずとも、シャンデリアやスデンドグラス、天井や階段周りの装飾などを、鑑賞するだけでも楽しい。詳しくはミライザ大阪城の公式サイトで。
(文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)

最終更新:10/23(月) 5:51
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