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キムワイプ「1cm四方の空白」の謎 箱で円を作ると中心に出現、その理由は? 日本製紙クレシアに聞く

10/19(木) 7:00配信

withnews

 「理系で知らない人はいない」とされているキムワイプ。日本製紙クレシアが製造している、大学や民間企業の研究室でよく使われている拭き取り紙の商品名です。そんなキムワイプの箱を4つ組み合わせた時に生じる「1cm四方の空白」が話題になっています。円を4分割したような緑のデザインを合わせても、なぜかきれいな円にはならないのです。何か特別なこだわりがあるのか? 日本製紙クレシアに聞きました。

【画像】箱4つを合わせた時に生じる「1cm四方の空白」はこちら。深い理由があるような気がしますが……

そもそもキムワイプとは

 日本製紙クレシアによると、キムワイプは「産業用ワイパー」という商品。ワイパーといえば、車についている雨を拭き取る棒状の装置を思い浮かべますが、そうではありません。ワイプする(wipe=拭き取る)ためのものという意味で、わかりやすく言えば「業務用の拭き取り紙」のことです。

 もともとは、アメリカのキンバリー・クラーク(Kimberly-Clark)社が第2次世界大戦中に光学レンズの拭き取り用として開発したもので、1969年から日本製紙クレシアの前身である「十條キンバリー」が国内で製造・販売を開始。名前はKimberlyのKimとwipeをつなげてキムワイプ(Kimwipe)となりました。

 今ではサイズ別に5種類がラインナップされています。メインである「S-200」はティッシュのような長方形ではなく、正方形に近いのが特徴。実験器具などと一緒に机の上に置いても邪魔にならないよう、この形になったそうです。

 ケバ立ちが少なく、拭き取った後の繊維が目立たないので、主に大学や民間企業の研究室や電子工場などで使われています。用途はビーカーや試験管、薬品などの拭き取りです。

広報担当者に聞きました

 今月6日、ツイッターに投稿された画像。キムワイプ「S-200」の箱を4つ並べて上から写したものです。

 箱の天面には「キムワイプ」の文字と、円を4分割したような緑のラインが描かれています。一見すると円が完成しているように見えますが、よく見ると中心部分に1cm四方の空白ができています。

 この投稿に対して、「美しい」「知らなかった」「未来人が見たら悩みそう」といったコメントが寄せられ、リツイートは7800、いいねは1万1千を超えています。

 「ここに角材を付けて回転させながら塗装したりしている名残ですね」といったコメントもありましたが、本当の理由は何なのか? 日本製紙クレシアの広報担当者に問い合わせると、数日後にこんな回答が返ってきました。

 「この『キムワイプS-200』は、昭和44年(1969年)に発売を開始し、現在のデザインは昭和60年ごろからほとんど変わっておらず、長い間ご愛顧いただいております。その当時のデザインに携わった者が現在、社内にはいないので残念ながらわかりかねます」

 結局、はっきりとした理由は分かりませんでしたが、担当者は話題になったことを喜んでいました。

 「通常の使い方とは別に、箱に関して様々な視点でご意見をいただいていて、メーカーとしては、本当にうれしく思っています。キムワイプのオリジナルTシャツやエントランスマットなどが当たるキャンペーンや、ロゴ入り折りたたみ自転車が当たるフォトコンテスト、ツイッターやブログの開設など、いろんなことに取り組んでいますので、これからもキムワイプをよろしくお願いします」

最終更新:10/19(木) 7:00
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