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“泡沫“と揶揄も…公認候補との大きな“格差“と闘うインディーズ候補たちの訴え

10/18(水) 19:40配信

AbemaTIMES

(C)AbemaTV

 政党の公認候補ではなく、テレビでもあまり報じられない中で選挙活動を行い、「泡まつ候補」と呼ばれる人々がいる。報道機関の間では、このような呼び方をすべきでないという声も最近では上がっている。2013年に公開され話題を呼んだ映画『立候補』は、大阪府知事選に立候補、無視され罵倒され、それでも立ち続ける「泡まつ候補」たちに密着したドキュメンタリー作品だ。

 「私は泡まつ候補のチャンピオンだ」と話すのが、この映画にも出演しているマック赤坂氏(69)。2007年の港区議会議員選挙を皮切りに、これまで13回の選挙戦に挑み13連敗している。

 「供託金が世界一高い国が日本。米国はゼロだ。私はこれまで供託金だけで合計3300万円以上。他にポスター代や車代など合わせて5500万円くらい使った。自分の主義主張を堂々と公職選挙法に乗っかって、正々堂々とテレビで訴えることができることに価値観を見いだす。それが私の価値観」。

 AbemaTV『AbemaPrime』では、彼らを「インディーズ候補」と位置づけ、衆院選に臨む姿から、日本の現在の選挙制度を考えた。

■無職で収入ゼロ。貯金を切り崩しながら、毎日コンビニ弁当で生活

 日本で国政選挙などに出馬するには高いハードルがある。その一つが、国に預けるお金、供託金だ。マック赤坂氏が指摘するとおり、アメリカのほか、フランス、ドイツなどの国には供託金制度がなく、イギリスも約7万5000円(1ポンド=150円で換算)だ。これに対して、衆議院選挙で小選挙区から立候補する場合、法務局に供託金300万円を納付することが義務付けられている。しかも有効投票数が10分の1未満だった場合は返却されることもないのだ。

 多額の供託金を納めてまで出馬した理由は何なのだろうか。自民党の菅原一秀氏、希望の党の高松さとし氏、共産党の原純子氏が出馬している東京9区から無所属で立候補した前田吉成候補(62)は「(私は)落ちても構わない。街頭に立って自分の意見を言えれば」と話す。マック赤坂氏の主張にも通じる考え方だ。

 前田氏が掲げる公約は、『ザ・憲法9条「日本国憲法ハ英語」』。「The憲法9条は改正しなくてよい。自衛隊はなくすべきである。このことを米国に言うべきである」と訴えている。

 公認候補の場合は政党の選挙カーを使用できるが、無所属の前田氏はバイクで移動する。雨の中、ただひとりで選挙演説の準備をする前田氏。「ザ・憲法9条」と書かれた赤い旗の前でマイクを握った前田氏は「Do you know the 憲法9条?あれはドブに金を捨てるもんだ!米国に言わないと!」と道行く人々に訴える。築40年以上、家賃44000円の風呂なしアパートに住んでいる前田氏は、現在無職で収入ゼロ。貯金を切り崩しながら、毎日コンビニ弁当で生活している。

 寝室には西郷隆盛の肖像が掲げられていた。「好き。同じ鹿児島県出身だからね」。そんな西郷隆盛から、夢の中でお告げを受け、出馬する決心をした。「西郷どんが加勢してくれるって。応援してくれるって」。

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最終更新:10/18(水) 19:40
AbemaTIMES