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中2自殺、母親が悲痛な思いつづる 「どうして…」

10/18(水) 18:36配信

福井新聞ONLINE

 福井県池田町池田中で2年生の男子生徒=当時(14)=が3月に自殺した問題で、生徒の母親が17日、保護者や学校関係者にあてた手記の全内容を福井新聞の取材に対し明らかにした。「毎日がとても辛く、『どうして…』『なんで…』と思うばかり」「小さな町で消えてしまった大きな大きなかけがえのない命を、軽視しないでください。(中略)どうか、忘れないでください」。わが子の死を現実として受け止めきれない悲痛な思いがつづられている。

【画像】母親の手記をもっと大きく

 「忘れることのできない三月十四日のあの日から…」で始まる11枚にわたる手記では、調査報告書を初めて読んだ時の思いを「一ページめくるごとに、教師と学校に腹立たしさを感じ、文章が頭に入ってこないほどでした」と表現。

 愛息の辛さをさらに実感し、自身の後悔も強くなったとした上で、「子供を教える立場にありながら、自らが犯した重大な責任に気付かず、悪いとも思わず、反省もせず…」「中学二年だったあの時の担任教諭が一人でも違う先生だったなら…。どうしようもなく辛く、悲しく、涙があふれてきます」と、怒りと悲しみが交錯したやり場のない感情を記した。

 「真実が知りたい」と切に願っていた自分たち遺族に対する学校や教育委員会の対応にも「不信感と憤りを感じずにはいられませんでした」と吐露。関係する教員や職員らが定年退職したり異動したりしていく今後を思い、この出来事がなかったかのように扱われる可能性に「恐怖を感じています」と心境を述べている。

 報告書に何度も書かれた「叱責(しっせき)」という文言には「叱責ではなく、教員による陰険なイジメであったと理解しています。罵倒するような発言、人権を侵害するような発言も多々あったと聞いています」との認識を示している。

 ただ、報告書を一つの区切りとし、息子の死を何とか受け入れようとする思いもうかがえ「一歩前に進むことができました。深い悲しみが、いつか癒やされる日が来ると信じて、家族で力を合わせ、前を向き、歩んでいけたら」としている。そして、いとおしい息子への思いで手記は結ばれている。「どうか忘れないでください。一人でも多くの方が忘れずにいてくれることが、私たちの願いでもあります」

 手記は15日夜の保護者向け説明会で読み上げられた。