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「マクラーレンを恐れない」来季からパワーユニットを供給するルノー、ワークスチームが最優先?

10/19(木) 12:48配信

motorsport.com 日本版

 マクラーレンは今季限りでホンダとの契約を終了させ、トロロッソと”交換”する形で来季からルノーのパワーユニットを使うことになった。

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 ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、マクラーレンが同社のパワーユニットを使うことで、ルノーのワークスチームを苦しめることになるのではないかという議論が、社内に起こっていたことを認めた。

 しかしアビテブールは、マクラーレンへのパワーユニット供給も価値あるものだと懐疑論者を説得したという。

「いくつかの懸念があった。だから、説明することが重要だった」

 そうアビテブールはmotorsport.comの独占インタビューで語った。

「我々のF1プログラムの唯一の目的が、ルノーのワークスチームを最高レベルに位置付けることにあるという事実に、背を向けるわけではない」

「我々は戦略を考え、戦術を考える必要がある。エンジンに関する”椅子取りゲーム”のサポートにより、より多くの選択肢が生まれたということは、もはや秘密でもない。そこには、カルロス・サインツJr.を獲得するというオプションも含む。これがなければ、彼を獲得することはできなかっただろう」

「私のマネジメントのスタイルは、開放的だ。だから、エンストンやヴィリーのマネジメントグループと、”我々がすべきこと”、”我々がなぜそれをするのか”ということについて共有する傾向にある」

「今、全員が行っていることの意味を理解し、そしてマクラーレンを恐れていないと思う。究極的には、我々の計画を貫き通し、そして野望を実現させるためには、全てのライバルを打ち負かさねばならないのだから」

「そしてカスタマーと協力して作業すること、そのカスタマーが変わることは、我々自身の仕組みを変えることにもなる。それは良いことだ」

供給先を変更したいと思っていたわけじゃない

 アビテブールは、2018年にマクラーレンと共に戦うことは非常に良いことだとしながらも、取引を進める前に満たされなければならなかった条件があったことも、併せて認めた。

「我々は(供給先を変更することに)必死だったわけではない。そして、カスタマーエンジンの活動からもたらされる”頭痛の種”を望んでいない」

 そうアビテブールは語った。

「我々はプロフェッショナルであり、献身的であり、誠実なチームと共に仕事をしたい。そして、我々はレッドブルと長い関係を持ち、トロロッソとも仕事をしてきた」

「それは良い時も悪い時もあったが、しかし今でも機能している。それこそが、我々がその関係を壊すことに対して必死ではなかった理由だ」

「我々は供給先が変更すること、そして入れ替わることを受け入れただけだ。なぜなら、まずは技術面の計画を犠牲にすべきではなかったからだ。そのため、我々は今以上のチームと契約することを望んでいなかった。つまりルノーエンジンを使うチームを、3つ以上に増やすわけにはいかなかったんだ。だからそれは、”交換”でなければならなかった」

「そして我々は経済面など特定の条件下でそれを行いたかっただけだ。その上、ルノーのワークスチームを最高レベルに引き上げるという戦略を果たさねばならなかった。しかしそれら全てが調整された時には、契約を完成させるのは簡単だった」

Jonathan Noble

最終更新:10/19(木) 12:51
motorsport.com 日本版