ここから本文です

ホームレス体験も… フードロス、AV産業、地域活性化にも取り組む「社会問題解決ツアー」って?

10/20(金) 18:26配信

AbemaTIMES

■その後のアクションに繋がるツアー

(C)AbemaTV

「10代の時に家庭で暴力沙汰の事件を起こしてしまって家を追い出されてしまった。世の中ってそういう時に優しく声をかけてくれる大人っていない。『世の中っていうのは俺らに冷たいんだな』って思っていた」。

 Tシャツ姿が印象的な安部敏樹さん。東京大学に在学中の2009年、社会問題を「スタディツアー」という旅行商品として提供する「一般社団法人リディラバ」を設立した。

 「リディラバ」とは「Ridiculous things lover」(バカバカしいことが好きな人)の略。「フードロス」問題や、AV産業の問題を学ぶツアーなど、これまで扱ってきた社会問題は200種類以上、およそ6000人が参加してきた。参加者は体験を通して課題と向き合い、解決法を考えることが特徴だ。

 ホームレス問題を学ぶツアーでは、ホームレス経験者の体験談など座談会・ホームレス支援者の講演・ディスカッション・路上生活体験(ダンボールで路上で寝てみる)・配食など支援活動の見学と体験する。

 「TVや新聞だけだと、情報としては手に入るけど当事者意識を持つことはない。現場に行って話をしながら知り合いにもなる。原体験になるので、心が震えて人が動くというシチュエーションってあると思う」。

 参加費は都内の日帰り企画であれば3000円~7000円、地方宿泊型の企画だと5000円~2万円となっているが、そのほとんどはツアー受け入れ先の団体など、当事者に寄付として渡しているという。一般者向け「スタディツアー」以外にも、教育旅行(中学・高校の修学旅行など)、法人研修(採用インターンシップ)、自治体向け地方創生ソリューションを手がけている。

 「そこで収益を上げたいと思うと行く人が減ってしまう。行ってもらう人を増やすことを第一の目標としているので、学校や企業からのものを収益元としている」。

 従来の“社会科見学“との違いについて安部氏は「多くの方々は日常の生活に戻るが、その中から1%くらいの人が次のアクションを起こす。NPOを作ったり、課題解決にいったり、移住して新しく仕事を作ったり。課題を解決するために進路を変えた中高生もいて、行動の変化につながっていく」と話す。

1/2ページ

最終更新:10/20(金) 18:26
AbemaTIMES